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April 29, 2010

居酒屋カウンターキッチン-北海道札幌市中古住宅リフォーム episode-6


札幌滞在中にTご夫妻が暮らしている家に行かせて頂きました。
それは、ご家族の暮らし方や雰囲気を感じさせて頂くためなのですが
まずこのご家族の大切な空間がこのキッチン廻りにあると感じました。

「居酒屋Ted」という料理人の経験のあるご主人の愛称がついた雰囲気を味わいながら料理を振る舞って頂きました。そこには「料理を家族で食べる作る愉しむ風景」があり、ご家族がキッチンとダイニングを巻き込み一つになるのです。1.8mしかないキッチンにもかかわらずそのスペースは活き活きとして見えました。

今あるキッチンのスタイルを基本に雰囲気を残しつつ
新しい家の大きさ向き見える風景に合わせて少しずつアレンジを加えました。



元々この家はLDKと和室はトの字状に配置されていました。
長く広いリビングと和室の空間にこのキッチンを持ってくることで
わだちを作りそこに人が寄っていく。
ガード下の屋台ラーメン屋さんではありませんが
気が付いたら自然とそこに座り話しに耽るような空間を目指しました。

キッチンからは
庭を駆けるコンリーくんの姿
パーティを楽しむ人の横顔
そして料理を愉しむ家族の顔
玄関を入ってくる人影
回している洗濯機の音

そしてキッチンの外からキッチンに語りかけれる

目に届く家族の掲示板
家族がTVを見ていても見える表情
コンリーくんが安心して目配せできる位置

部屋に名前をつけ役割を割り当て別々に考えるより
部屋と部屋同士の繋がりやそこから生まれる事の方が
遙かに楽しみの広がりがある事だと思います。



episode-1で紹介した計画プランとは全く違った結果となりました。
人の暮らし方は本当に様々です。
聞くのと実際見るとでは大きく差が出てしまいます。
そういった所を大切にこれからも設計をしていきたいと思います。

次回はキッチン以外の番号の場所の説明をしてみたいと思います。

April 27, 2010

マスタープラン-北海道札幌市中古住宅リフォーム episode-5

昨日はTご夫妻にとって大きな節目の日でありました。
リフォーム計画中中古住宅の正式売買契約でした。

そして、昨日は夜遅くにTご夫妻と
工事担当の道東ハウスの瀬戸さんからの
最終見積書にて打合せをさせていただきました。
これにより無事工事内容の確定となりました。

準備が整いいよいよマスタープランのご紹介です。
まず、リフォーム前の状態がこちらです。


そしてリフォームマスタープラン


キッチンは食事を作り
ダイニングはそこで食べ
リビングでくつろぐ
そう部屋の使い方を考えていてもそれは基本的な名前でしかない
一人で暮らすのではなく夫婦二人とコンリーくんの3人から生まれる生活

キッチンでダイニングに座る人を見ながらリビングでくつろぐ人の横顔を見る
二人の顔を伺いながらテーブルにのっぺりなっているコンリーくんに二人が話しかける
家事をしていると寒い中お客さんが訪れお迎えに走る
おちついた週末の雪の降る夜中二人が座るカウンター
悩む事を自分たちの場所で顔を向け合い話しをする
そんな暮らしの中のそれぞれの顔が色々な風景と共に見える様に
視線と導線そして機能を整理し直しました。



次回各所の詳細説明をさせて頂きます。

北海道の広大な自然はバカンスでもレジャーでもなく切実なる環境そのもので、
その自然の一部一部が確実に生活に割り込んでくる。
その為、この地では環境に影響をされない事が何より重要視されている。
しかし、この家に暮らす夫婦二人とコンリーには
その事が何よりも自分たちへの課題のごとく感じ取り立ち向かい受け止める気持ちを持っている。
だから一直線にお互いを見ながら暮らしている。
私は彼らにそれが「生きる」事なのだと教えられました。

「顔の逢う家」
Produced by project 家−ぃ!

April 25, 2010

家に惚れた理由探し-北海道札幌市中古住宅リフォーム episode-4

建物の構造的な調査も終わり
もう一つの現地での課題が私にはありました。
Tご夫妻が「この家なら」と思えるほど惚れた理由です。
今ある家のイメージを残すことは簡単なのですが
実はそれでは単に前に合わせて模様替えをしているだけになってなってしまいます。
家の周囲の道路を歩き家の中を計りながら歩き廻り感じることから始めました。


リビングの日当たりは素晴らしく朝から夕方まで日時計のように光が入ります。
正面の庭のスペースが深いため風景を感じながら広がりを感じる事が出来ます。
私はリビングの一つには「小さく暮らし広く感じる部屋」と思うことがよくあります。
まさに教本の様なリビングがここにありました。



奥に見えるリビングから玄関へのドア
写真では非常に解りにくいのですが実はここだけですが硝子がマジックミラーになっています。
来客が玄関に立ってもリビングが見通せずリビングからは姿が見える状態。
細かな配慮が見て取れます。


色々ゴソゴソしていると有ることを発見しました。

2Fの洋室2には玄関上の吹き抜けに抜ける窓があります。

この湾曲したアプローチにすることで玄関正面に植栽を用意しています。

外部から見ると玄関庇上に窓が見えます。
もちろん明かり取りにも役立つのは確かですが
これにはもっと意味がありました。
もう一度先程の2Fの洋室2へもどり窓の前に立ってみます。

解りにくいのですが実はこの家の正面は三叉路になっており
家の正面にぶつかる道路の通りが見えそして先程の玄関側の植栽が重なるように見えてきます。
夜にこの家に居ることができなかったので確認はしていませんが
北海道札幌の街灯はオレンジ色です。

これは夕方玄関越しにみた街灯の色です。

オレンジ色というのは雪の降っている時でも光りが通りやすい為ですが
そんな街灯がこの見える風景に夜中灯ったらと思うとドキリとしてしまいました。

寝室として計画されたであろうと予想されるこの部屋
玄関の吹き抜けとアプローチの配置、そしてこの重なる窓があり
そしてこの家の建つ廻りの道路位置を確実に組み合わせています。
その為カーテンを必要としないように設置され外のオレンジ色が差し込む
素敵な寝室が想像されます。
この発見から色々な部分に訳が見えてきました。
佇まい(たたずまい)というのは理由は解らずとも自然と伝わる物です。
感受性の凄く強いTご夫妻が惚れた訳が少しずつ見えてきた瞬間でした。

T夫さんは家の前に立っただけで惚れ
T奥さんは中をぐるぐる回り家をでて振り返った時に惚れ
と勝手に感じながら本設計に入りました。

April 21, 2010

暮らしの安心建物調査 - 札幌市中古住宅リフォーム episode-3

築34年の中古住宅
日本の家の平均寿命が30年と言われる中で大丈夫なんだろうか?
と言うのもT夫妻が抱いた最初の不安でもあります。



家の寿命がくる原因は二種類有ると思います。
一つは構造的に耐久年数を過ぎた場合
二つめは30年たったご家族のライフスタイルに合わなくなった場合
今回は中古物件購入の為
二つめの原因はリフォームのプランニングでカバーするとして
一つめの原因に焦点が当たります。

大きくここで構造といっても様々
例えば木造だと構造材である木の部分がシロアリや湿気など色々な理由で老朽する場合があります。
北海道の場合はヤマトシロアリという種類になりますが気温6℃以上で活動します。
平均気温が低いため北海道では活動しにくいとも言われています。
又、地盤が沈んでいけば基礎廻りの欠陥が出てきます。
こうなってくると表だっては戸の開け閉めに不自由が発生したりすることになり部屋の端々に影響が出てくることになりますが
これを修正する為には綿密な検査と内装の中にある構造材を修正補修しなければなりません。
改修箇所が多くなれば結局建て替えた方が早いお話になります。
この家でも扉の開きにくい場所がありその位置が建物の中央だったため色々事前にお話をさせて頂きました。
その上で基礎廻りと床下の写真を撮って頂き確認させて頂きました。
その内容から感想レポートを作成させてもらい説明させてもらいました。



しかしこればかりは見てみないとわかりません。
建物を買ったあとでは事遅しとなってしまいます。
と言うわけで早速調査です。

改メ口から入り床下を家中匍匐前進ではいずり回りました。
床下の土の状態は非常に乾燥していて良好な様子。
主に基礎・土台・大引きの状態を中心に蟻道も無いか確認しながら一本一本みていきました。
T奥様のブログに既に書かれてしまっていますが居間から台所へ行く際の通路で体が挟まってしまい
ゴキブリほいほいに捕まったそれのように10分程度ジタバタともがいてしまいました。
次に押し入れの中の天井にある改メ口から1Fと2Fの屋根裏へ入ります。
ここでは屋根の下地に雨漏りの経歴がないか屋根の構造材や壁の上から見る内部の状態が問題ないか。


結論として木部の状態は非常に良く構造的な木組もしっかりしていました。
扉に異常が見えていたのも基礎・土台とも問題なく
水平器で原因は扉の垂れと以前のリフォームで床フローリングの上にクッションフロアーを上張りしているためと解りました。
数回のリフォームの後が見受けられましたがそちらも問題なく少し材料が残っている程度。
玄関の庇のリフォーム歴がありますが以前にこちらから雨漏りの後が見受けられましたが
リフォーム後は止まっているようなので一安心です。

偏見を持って検査に向かってはいけないのですが
実はこちらのお家の平面図を見させて頂いたときに設計者のスキルの高さを感じていました。
合理的な部分と誠実な部分としっかりとしたメリハリのあるプランニング
私が設計士だから思うことかも知れませんがこういった設計を出来るからには
それなりの家自体のポテンシャルがあると感じていました。
一設計者としてその通り結果となって現れてくれた気がして嬉しい思いでした。

April 19, 2010

暮らす人を知ることの大切さ - 札幌市中古住宅リフォーム episode-2

詳細な旅行パンフレットを眺めて資料を集めてもそれはあくまで地球儀の上を指さしているだけで
実際に現地に行きふれ合い感じることで知ることは内容の種類が大きく違います。
同じように住まいというのは暮らす人達とその廻りの環境など色々な資料にできない事から成り立っています。
前回2プランほどご紹介させていただきましたが
それはまだ地球儀の上に資料を見ながら場所を探しただけにすぎません。

いざ北海道へ

広島→東京→千歳→札幌と経由し北海道の地へ
北海道札幌駅で改札でお二人と握手をしながら始まりを感じました。

単身アメリカで何度も1から立ち上げてきた人生を送ってきた旦那さんと
元漫画家で現在は写真家である奥さん

そして誰よりも毎日を一生懸命生きることでお二人を支えているコンリー


北海道に居る間に3人で色々な話をしました。
呑みながらドライブしながらお店で打合せをしながら家を見ながら
北海道のこと自分たちのこと食べ物のこと友達のことお仕事の事
居間まであった昔のこと今のことそして先のしたいこと大切にしていること
そしてこのご家族を見させて感じさせてもらいました。
コンリーの視線の行方であったりお二人の話し方であったり
みんなの阿吽の呼吸であったり素敵な顔になる瞬間
キラリと目が光る瞬間であったり幸せに微笑むひとときであったり。


そんな全てが私を包んでくれました。
本当に一生忘れられない人とのふれ合いになりました。



April 17, 2010

築34年の家に逢いに - 札幌市中古住宅リフォーム episode-1

今まで持ち家など思っても居なかったクライアントのご夫婦(以下Tご夫婦)が
築34年の家の佇まいに「一目惚れ」したことから始まりました。
その家がこちらです。

閑静な住宅街の中で110坪の敷地に立つ小柄な一軒家です。
きっとお二人はそれぞれ色々な暮らしを想像されたかと思います。
ここから、話は始まり不安な事も色々見えてきます。
日本の家としてのこれから住むには34歳はかなりご高齢な部類になります。
これから住む家として耐久性は問題ないのか?
色々な事を考えられた様です。
そんな状況で私にご相談頂きました。

建物平面図
敷地公図
Tご夫妻の撮影した写真130枚余り
丁寧な不動産会社さんのリフォーム記録
などを参考に打合せを重ねながら
この家で暮らすための案を話し合っていきました。
気候風土からシロアリなどの事様々なことを話し
その中で水回りのリフォームを考え始めました。


既存の図面を見せてもらったときの感想で
非常にまとまったコンセプトのあるお家と感じました。
導線は非常に自由で無駄も少ない分割り切った部屋の使い方を
要求される感じからきっと暮らすためにそのご家族の事を大切に作られた家のように感じました。
後日、実際にこの家を訪れて大切に暮らされていたんだなと感じて更にその事を実感することになります。
その上こちらの不動産会社の丁寧に記録を残してあるお陰で
色々な情報がわかりそれによると数年前に外壁と屋根をリフォームした経緯があり成る可く外部に手を加えないように窓の位置を意識しながら

プランニングしました。そんな事を踏まえつつこれから住むT夫妻の暮らしにフィットするように水回りのリフォームプランを考えました。



Plan-1
洗面所廻りのみに絞り使いやすさを重視




Plan-2

水廻りの導線をシンプルに一直線「ものぐさライン」
お二人のシアトルの暮らしにあったユーティリティのイメージを参考に
収納を多めに付け加えプランニングしました。




そして4月初旬より一週間かけて北海道札幌市へ
中古住宅リフォームプランニングの打合せに行ってきました。


いよいよ「project家---ぃ」(T妻命名)の始まりです。
そんなT妻様のブログにも状況記事が載っております。
新・恋の話でもしたいところだが。(リンク集に追加させていただきました。)
同時進行関連記事家のこと。

April 5, 2010

呉市焼山の動物病院「せとだ動物病院」サイト竣工

以前に作成させて頂いたペットの病気の参考にという「病気カルテ日記」に続き
「せとだ動物病院」の本サイトをリニューアルオープンさせて頂きました。
安心なイメージを先生と奥さんと色々話し合いながら
デザインやページを考えてリフォームさせて頂きました。

数回に分けて病院の周囲を撮影してみたり
スタッフの似顔絵を描いてみたり
少しずつ手間を掛けながら作らせて頂きました。
これからまたサイトを土台に利用しながら
患者さんのペット達とその飼い主さん達と
楽しめるサイトに出来るように打合せを重ねていくつもりです。
せとだ動物病院ホームページ

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