簡単本棚つけました。
事務所をやりはじめ早5年。
5年もやっていると否が応でも資料などの本がたまりにたまってくる。
なるべくと整理はしているものの最近どうにもこうにも追いつかなくなってきた。
そこで廊下に仕方なく本棚を増設しました。
板とブロックでブロック感覚で積み上げました。
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事務所をやりはじめ早5年。
5年もやっていると否が応でも資料などの本がたまりにたまってくる。
なるべくと整理はしているものの最近どうにもこうにも追いつかなくなってきた。
そこで廊下に仕方なく本棚を増設しました。
板とブロックでブロック感覚で積み上げました。
今日お客さんと打ち合わせでした。
今まで数回煮詰めてきたプランとずっと私の頭の中でぐるぐるしていたプランの二つを携え行ってきました。下の写真は前者のプランの模型です。
後者のプランは長い間なかなかまとまらず書いては消し書いては消しと繰り返しながら形にならず、やっと先日それなりにまとまりました。結果お客さんが気になったのは後者のプラン。前者のプランには悪いですが発想を色々考えられるのもこの計画段階だけの大切なこと。なにより、私が思い描いたコンセプトが形になり見たとき「あ!」と喜んでいただけたのは苦悩の甲斐ありの何よりの喜びでした。
とうとう梅雨入りですね。
昨日、中国・四国・近畿地方梅雨入りの発表がありました。
例年より二週間?10日ぐらい早い梅雨入りでしょうか、結構例年でも早過ぎる梅雨入りとなったようです。
一時暑かったので事務所に去年作ったオーニングをつけたのですが、今となってはまだ少し肌寒いですね。私の明日は打ち合わせの予定で準備にあたふたしていますが、この週末は運動会の予定もあります。この様子だと雨なんでしょうね・・・。
私が子供の頃は運動会といえば「秋の運動会」10月10日体育の日(東京オリンピック開催日)は統計上「晴れ」が多いという理由からこの近辺に運動会と記憶していましたが、今では5.6月の場合が多いようですね。延期とか多そうでそれはそれで大変そうです。
有名建築家と呼ばれる人達はその時代と対峙しながら名を馳せてきました。
有名芸能人の様に万人に露出することはない為その名は伝わりにくい。
しかしいざ建築の世界に飛び込むと数々の建築家の名前を聞くことになります。
私は建築家の名前に明るくない男ですがそんな中でも日本の近代建築史を築いた「前川國男」氏の名前はしっています。
実は今回の東京の旅で東京江戸たてもの園に来たのはこの家を見るためでした。
建設当時戦時中の為「資材の不足」から30坪程度と建築制限がありました。
そんな今の東日本大震災の被害下にある日本に何か似た物を感じます。
この建物は前川邸となっていますが暫くは前川國男氏の設計事務所として機能していたそうです。家の中に十数人の所員が仕事をされていたそうです。
大屋根切妻のファサードです。
大谷石の敷並ぶアプローチの伸びた先の窪みを入ると玄関ですが、その側に大谷石の隔て壁があります。
この一枚の壁がポーチと庭の使い分けのラインになっています。
壁は導線を曲げ視線を遮り簡単に空間を分けれます。植栽が植えられくるりと回れば庭から室内というもうひとつのアプローチがあります。室内であれ室外であれ「少ない空間を有意義に使うために」壁一枚で用途もアプローチも区切られています。
玄関から入り正面が前川氏の書斎
書斎という空間は個人的にとっても好きです。
その人らしさみたいなものが漂う空間。
リビングの吹き抜け風景
寝室からキッチンを見ていると感じたのですが玄関から書斎など部屋から部屋への風景がどこも素敵なのです。人の立っている姿が風景になりそうな家。
そして部屋から外へと色々な繋がりが何故か気持ち良いのです。
建築家と聞けばもしかすれば「シンプルでかっこいい」「芸術的」などちょっとかっこいいイメージが皆さんにはあるかもしれません。しかし私の求めるものは「見た目は普通」でもいいんです。それより何より家全体の繋がりから生活感そしてそこから生まれるライフスタイルがいかに届いてくるかに興味があります。
こうして色々な建物を見て回わると自然とプランニングの際に私の引き出しから「空間感覚」がニョッキリ湧いてきます。
鉛筆で絵を書く
モノクロ写真を撮る
そんな時明るい物を表現するために影を写しとる。
風景のほとんどは陰影によって立体感を感じ取っていると言って良いのかもしれません。
話題は再び江戸東京たてもの園
吉野邸という農家です。
床に光が当たると擦り切れた畳の柔らかな凹凸が均一ではない影を伸ばしてくれています。
古い板の建具は木目のまばらな縦縞を彩っています。
年輪を重ねた柱にある木目のくぼみにも小さな明暗が幾重にも重なっています。
最近の建物であれば床はフローリング、壁はクロスとなるべくこういうった「まばら」の無い物が多いですね。
その為真っ白なクロスに小さな黒い傷があれば余計に違和感に感じてしまいます。
とはいえ、「壊れたり汚れない」物はないのも事実。
それを考えると「使っていく」にはまばらな影のある家の方が落ち着けるのはないでしょうか。
しかし、昨今の事情によりなかなかこういった質の良い材料が扱えなくなったという側面が有るのも確かです。
人が優しくなれる家を考える私は「この均一でない」事もまたひとつ重要なことだと感じます。
その為には家にも何かしら影を揺らがせるような事も考えたいですね。
前に一緒にお仕事をした仙石さんの紹介で「さしものかぐの脚物(あしもの)展」へ行ってきました。
おじゃまし仙石さんとのいつもの楽しい会話から始まり主催者のたかはしさん夫婦とお話させてもらいました。
そんなたかはしさんは飛騨高山から始まり全国を点々としながら家具職人の修行をされてきたそうです。
「さしもの」というのは様々な力に耐えられるように日本独自の木のかみ合わせによる構造から作る構造の事。
展示場には家具が数点おいてあります。
私も今まで色々座ってきましたが本当に安心できる椅子というのは案外少ないものです。
普通に正面を向いて座るだけでなく自分なりにリラックスして身を預け座れる椅子というのはなかなかありませんでした。
「腰をくねらせて肘で座ってみたり」
「浅掛けして乗り出してみたり」
そんなそれぞれの個性の動きの流れに追随してくれる安心感がたかはしさんの家具にはありました。
自分にあった家具を使うと自分の立ち振る舞いも変わってくるとよく感じます。
夫婦で作っていきたくてというお二人
素朴で工場の雰囲気がにじみ出ていました。
いいわるいというのではなく想いが感じるかどうか
そんな二人が幸せそうに見えました。
きっとその分素敵な家具が生まれるんだとワクワクさせられました。
熊野町で手作り家具を作ってる人がいる。
なにより私が励まされたお二人でした。
22日の日曜日までこの展示会は開催されています。
場所:広島市中区上八丁堀4-1
アーバンビューグランドタワー空地内
galleryG
tel:082-211-3260
時刻:11:00-20:00
入場料無料
たかはし家の家紋をまとったマグネットを頂きました^^
さしものかぐたかはしホームページ
先日ご近所のT氏よりご紹介されてちょいと遊びに行ってきました。
呉市阿賀にあるOFFTIME(オフタイム)というお店です。
社長の門内(もんない)さんです。
みんなから「もんさん」と呼ばれる凄く気さくな方です。
OFFTIMEは、いったい何をしているお店か説明してみると、こんな感じで車の内装を取り外し1からその人に合わせて作り上げていきます。キャンピングカーにしてみたりバイクや自転車を運ぶトランスポーターや色々な場合に合わせ中を改造していきます。
ただ改造すればいいというものでもなくやはり家と一緒のように「法律」により構造強度や仕様がかなり厳密に決められているそうです。それに加えお客さんの希望などからプランを考え組み上げていくそうです。
車検にも対応しなければいけないですがなにより「安全」を守らなければという想いを感じました。
門内さんと話していると「モノづくり」の大変さから「法律」のことまで何かしら私の家づくりに近いものを感じてしまいました。
オフタイムの工場風景です。
結構整理された工場です。
オフタイムのイベントカーだそうです。
後部座席のモニター取り付けを兼ねたセンターヘッドコンソールも全てこちらで制作しています。
どうもここを紹介してくれたT氏の妙案から生まれた一品だそうです。
すこしさばけていますが中央にテーブルが立ちコの字にシートが並べたり
フルフラットにしてみたり色々なアレンジが出来るようになっています。
よく見ているとシートまでオフタイム製
この家の看板犬「カールくん」寝転んだ時のこの後ろ足がたまらない。
オフタイムを紹介してくれたT氏と愛車のハイエース
洗車の先生と呼んていますが実に丁寧に洗車をしています。
もうピッカピカなのです。
ご興味のある方は
OFF TIME - トランスポーターショップオフタイム
連絡 0823-76-1610
場所 広島県呉市阿賀南3丁目17?6
より大きな地図で OFF TIME - トランスポーターショップオフタイム を表示
車の話題に便乗して少し報告です。
上の車が今日より下の車になりました。
先日T氏より購入しました。
呉の大和ミュージアム開館記念コンサートで歌われた元サザンオールスターズリードギターの大森隆志氏プロデュースの「Theme of YAMATO」のCDです。東日本大震災復興応援ということで訳もわからず買わせていただきましたが聞いてみると「なかなか熱く素敵です。」
-見果てぬ夢を見続けて-
江戸東京たてもの園ではじめに入ったお家
農家の網島家の中の風景です。
私の親の里は少し山奥の農家でした。盆正月になると従兄弟と会えるのを楽しみにしながら訪れた思い出が彷彿とされます。ここまで立派な家では有りませんでしたがあちこちに思い出の欠片みないなものを感じてしまいます。
居間の内側からの風景です。
殆どの部屋というのは四角いですよね。その外に広がる無形な外。
なんとなく絵の額縁に見えたりするから不思議です。
しかし、この外を感じることはとても大切だと思います。
その事で狭い部屋も広く感じることができます。
今日は子供の運動会に行ってきました。
昔は運動会といえば「秋」と決まっていましたが
その時期に色々行事が立て込むためか「運動会」はこの時期ですね。
GW中もずーっと頭の中でグルグルしては書きまくりながらプランニングしています。
やっと1プラン固まりました。ここから説明資料を作成していきます。
もう1プラン提案用のプランがまだ頭の中でぐるぐるしている今日この頃です。
昨日は広島県建築士会呉地区支部総会の日でした。
まずは青年部の総会を行います。
その後呉地区支部全体の総会です。
総会後懇親会が行われたのですがその司会役が私
とはいえ写真係でもあるので司会をしながらパシャパシャしていました。
懇親会のはじめに今まで呉の建築士会の生き字引とも言われていた
事務員の松浦さんが今年で引退になる為みんなでお祝いをしました。
私が建築士会に入った時からお世話になりっぱなしで本当に残念ですが
改めて松浦さんの素晴らしさにこれから感じることになるんでしょうね。
最後に全員で記念撮影です。
先日東京都現代美術館へも行って来ました。柳沢孝彦氏による設計。
これがエントランスホールに繋がるファサードです。
こんな形にエントランスホールを軸にホールやギャラリーなどが旗状に取り付いている計画プランです。
エントランスホールはこの様にV字の柱にて壁面をデザインされていました。
建築のデザインの多くは「理由」があります。
ですから「変」と感じるとそこには隠された訳みたいなものが有るんだといつも思います。
このV字の柱が見えることで自分がどの位置にいてどっちを向いているか解る仕掛けなのではないかなと感じました。この様な感じで遠くに見えることでエントランスホールの位置を確認しやすくしかもV字の傾斜からどういう方向なのか一別出来る。
もしこのV字柱が円柱だったとしたら手前の円柱とかぶってしまい位置の確定は困難であるだろう。
そして四角柱だったとしてもV字のように一方向からみただけでエントランスの方向性はつかめない。
様々な展示やイベントの空間の中で、避難経路にもなるであろうエントランスホールへのアクセスをなんとなく感じさせる手法はとても興味深く感じました。
設計者にお話を聞いたわけでも資料をあさった訳でもないので設計の本当の意図とは違うかもしれませんがそれはそれで建築デザインの意味は奥深いものだと、いつもながら感じさせられます。
東京に行っているうちに知り合いのクリエーターが展示会をしているので遊びに行ってきました。
SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)という展示会ですが
選ばれた様々なジャンルのクリエーター100組が青山スパイラルホールで活躍されていました。
100組というだけでもすごい規模だと感じたのですがなにより見学にきている人の多さにはびっくりです。
各ブースに別れそれぞれが展示をしていましたが、素材は本当に様々でモノクロ写真の人もいればガラス細工の人や照明を利用したスペースの表現者や映像表現もあり本当に何でも有りな内容。
こういった場所に行くとつい私は「展示方法」ばかり気になってしまいます。
ただ飾るだけでではなくコンセプトに合わせてブース空間を利用する人は思ったより多くなかったのが少し残念に思いました。
そんな一角にニッタシンジ氏のブースがあります。
これがその作品。
これで見る限り真っ白ですね。
でもタダの白ではありません。
アップで見てみるとこんな感じになっています。
一本一本手書きで曲線を書いているのです。
実際に絵の前に経つと不思議な存在感に満ちています。
感じることはそれぞれなのでしょうが「面」の概念が立体と融合したような感覚に陥りました。
面とは違い立体には奥行きがありますがそれとは違い「深み」に変化させられる感覚です。
試しで本に同じ物を書いた作品です。
これはすごくインパクトがあり文字・物語に上書きされた深みの曲線が
何か新しいものを伝えてくれそうな感じがします。
そんなニッタシンジ氏
そして作品集が flickrで見ることができます。
Flickr: nittashinzi's Photostream
江戸時代の当時世界的に見ても人口密度の大きい都市「江戸」に
狭い土地に町民達は特徴的な暮らし方をすることで「粋」と呼ばれる町屋の文化が根づいていました。
空間をうまく使い生活を豊かにする知恵があるのではとGWを使い見にってきました。
深川江戸博物館内に展示されている町屋風景です。
全ての建物が当時の工法・材料で見事に復元されています。
八百屋の室内風景
正面の壁に見える箱が唯一の家具で
壁や床に置くことが多くの収納方法。
現在に比べればモノ自体少ないのですがそれぞれの場所と用途が分かりやすい整理方法でもあります。
今の暮らしにはたくさんのモノが必要ですが整理しやすくすればもっと違った空間が生まれるのではないでしょうか。
縁側風景
武家屋敷には「表」と「奥」が有るように町屋にも奥の様な考えがあるのかもしれません。
縁側コミュニティの確認でもありますがまだまだ深い文化が縁側にはある気がします。
民家の内部風景
押入れの無い民家ですが布団はこんな感じで「枕屏風(まくらびょうぶ)」で囲いをされています。
人目を避けつつ部屋の一角を収納にしてしまうアイディアです。
この屏風は寝る際にも窓際に立ててすきま風を防ぐ役目もしたようです。
人の目を遮り
すきま風を遮る
一つのものにいくつもの役目を持たせることで色々と粋な暮らしに感じますね。
遮るものはもっと今では他にも色々ありそうです。
もし今の暮らしに「枕屏風」をもっと色々な使い方を考えているとアイディアはむくむくと浮かんできました。
ゴールの石段の家の遠景
石段の家ではパンフルートの演奏会が行われていました。
その音色はかなり離れていた場所でも谷を駆け下りてくるように聞こえてきました。
広島を拠点に注文住宅設計中心の優人舎一級建築士事務所のみやもとまさたかのブログです。「優しい人になれる家」を求めそれぞれの生活スタイルを共に話し見つけ出しながら作り出せる住宅を目指しています!そんな中から提案したい想いやコンセプトを書き綴っています。
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