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April 9, 2008

200年住宅

「200年住宅」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
簡単に説明すると

 「長持ちし強度の高い家を建てる」=「建て替えが少なくなり地震も安心でコスト削減」
 よって
 「経済的にもゆとりのある生活」となる構想の様です。

正直、家を設計する私から考えればとても有意義な案に感じます。
長い間暮らすのですからその分色々な事を一件の家に盛り込んで居ます。
その為にもお客さんには長い間使い続けて頂けたらと思う気持ちで設計しています。

では200年住宅とはどんな・・・・家?
 これが一番重要ですね。
 今のところ
 「メンテナンス性」「間取りが自由になるスケルトン構造」
 もしこれが今までのように「一般的な家に於いての基準」を出すだけなら
 結局は、絵に描いた餅になってしまいます。

日本の家の建て替え間隔
 欧州などに比べ日本の家の建て替え寿命は30年と言われています。
 もちろん廻りをみればもっと長い寿命を蓄えている家は沢山ありますね。
 欧州の建物の場合は50年から100年などざらに有ります。

何故建て替える
 日本の多くの家は30年建つと耐久性が落ちるのでしょうか?
 だから建て替えとなっていくのでしょうか?
 思うに日本人のライフサイクルが30年で
 世代交代の時期を迎えているのではないでしょか?
 日本のビジネス自体設備など見ていると解りますが
 次々と新製品が誕生します。
 それにあわせ他の国と大きく違うのは「気候」も挙げられると思います。
 これだけ考えても根本的に「高耐久=長持ち」ではないのではないのでしょうか?
 一般的に構造は約60年そしてインフィル(内装・設備)は20年が平均的な寿命です。
 このインフィルの部分だけで現状の家の寿命が決まっている気もします。

 ただ、現状で構造躯体を残し他をリフォームすると言うのは
 変わりゆく建築基準法の規則と多くのコストが必要になっているのも
 確かです。30年後の建築基準法にマッチする新築住宅を
 今建てるのはとても難しい事と思います。

メンテナンス性の良い家
 これも長い間使い続ける為には重要なファクターになります。
 水廻りを始め色々な部位に関してメンテナンスは必須です。
 私もいつもコレには頭を悩ませながらポイントを押さえつつ
 設計しているつもりです。

もし・・・
 画一化されたシステム構造のなかで限定された家の構築のマニュアル化
 というのが200年住宅というなら、少し趣旨を外れていくようにも思います。


自民党 政策トピックス

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January 17, 2008

景観法をご存じでしょうか?

昨日午後6:00より今年3月1日から
施行される景観法の講習にいってましりました。

「景観法」ご存じでしょうか?

簡単に言うと、
街並みに合わせた建物を建てましょう。
街並をもっと統一し、街自体の価値を上げて
おしゃれな街並に配慮して
街自体の価値を考えていきましょう。

と言うお話です。

以後は昨日あった呉市景観条例においてのお話になります。

取りあえず先に、なるべく簡単に説明させて頂きます。

まず地域はこのようになります。
結構広い範囲が対象になっていますね。

対象になる建物は

 景観計画区域内
    ・高さ13m以上(5階建程度以上)
    ・建築面積1000m2以上

 景観づくり区域内
    ・高さ10m以上(4階建程度以上)
    ・建築面積1000m2以上

     ※どちらの条件一方で対象になります。

新築したり増築を含め外壁を模様替えする場合には
下の表のような申請が必要になってくるわけです。


その審査基準には色彩が元になります。
要は色合いにより制限してしまおうというお話です。
その為に基準になる資料がこちらです。


クリックすると拡大画像を表示します。

次回は景観法について思う事を書いてみます。

資料参照:美しく風格のある呉市の景観形成を目差して
          呉市都市政策部都市計画課

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January 16, 2008

工事中の設計士の役目は設計監理

一般にはわかりにくいですが
設計者は工事中に何をしているかと
疑問を持たれた事はないでしょうか?

「設計監理をします」

一般的には工事には各役所があります。
設計管理者=設計者
現場管理者=工事会社の代表又は担当
現場作業員=大工さんや左官さん土工さんなどの作業される方々です。

設計といえば「図面を書く人」と言う印象が大きいかもしれませんが
実際その作業時間は全体の作業で言えば非常に少ないのです。
最初の打ち合わせの工程もそうですが
工事中には図面さえ書いてあればそれで十分という現場は存在しません。
100枚書いても200枚書いても必ず「?」部分が出てきてしまいます。
そんな?な部分を打ち合わせ等で最終決定していきます。

家というのはプラモデルの様に組み立て方に
決まりがありません。
材料も多種多様にあります。
お客さんのご希望・敷地の環境に合わせて
トータルプランするのが設計士です。
作業方法も内部の組み方から構造を含め
打ち合わせをしながら完成へと向かいます。

ですがもし、設計士が居ないと
お客さんが現場をみて「ここはちがうんじゃないかな?」と
気付く事が有ればいいですが
専門の目がないために大概は覆い隠されても解りません。
そんな最後の砦になる為に検査をしたり
打ち合わせを繰り返したりしています。

実は今回風の回る家においても
何回か是正をお願いしています。
一般的によくても
「ここのこの家にはこうしないといけない」
そういった事柄は作業員や
現場管理人にはわかりにくいのです。
その場合ミスを犯してしまえば
それを見つけて是正させるのも私達の仕事です。




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January 13, 2008

成人式と成長する家

満20歳を迎えた男女の社会への旅立ちの日。
市区町村でお祝い事が開催される成人式です。
紐落祝・七五三祝・十三詣と成長を祝う作法がありますが
その最後の成人式になるわけです。

子供は育っていき
そのうち家を離れたり戻ってくることもあります。
家を考えるときは
必ず成長する子供
老いていくご両親などから始まり
家族は増えたり減ったりするのです。

だからといってその度に
家を増築・改築を繰り返す訳にはいきません。
第一現在の建築基準法においては
安全上の問題から増築には大きな制限が掛かっています。


では初めから考えておけば
その際に多少の手を加えれば
色々対応出来るように考えておけば
良いのではないでしょうか。
家は長い時間家族と一緒に過ごす大切な物です。
末永く家族の幸せを守れる
そんな家を設計したいと思います。
 

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September 21, 2007

モラルは感じる人の住む家にこそ有る

モラルを問われた時代があったと感じますが
現在はどうもモラルが無いことが前提で法律が動いてる部分が有るみたいです。
前々回の記事にも書いたように「姉歯一級建築士による耐震偽装問題」は
建築士のモラルを失った結果となった様です。
今の日本のモラルは取り扱い説明書が必要なようです。
書いていない操作はできない仕様になっていると感じますね。

事によっては条例により混浴を禁止となった例も有るようですが
モラルの無い人の行為を前提にルールを決めてしまっては
モラルの有る人にとって何がモラルなのか判断すら出来ない事になるかもしれませんね。

では本題になるのですが
やはりそれぞれの家庭にもやはりモラルは存在します。
家訓やルールなどそれぞれの暗黙の了解は存在します。
例えば
「家に帰って来たときは挨拶をする」
「呼ばれたらすぐ返事をする」
といった当たり前なことから
「ご飯の時の椅子に座る順番」
「定期的な記念日」
「近隣とのお付き合い」

書けば色々あると思います。
こんな家でのモラルを先程の説明書の様に考えては
きっと住まう人達の幸せにはなりません。

「家に帰って来たときには挨拶をする」
としたら

・帰ってきた雰囲気が伝わりやすいプランニング
・玄関とリビングのアクセスが近いプランニング
・お互いの気配を感じやすいプランニング
・・・・・
と色々考えていきます。

・帰ってきた雰囲気が伝わりやすいプランニング
を挙げれば
台所で家事をしていても表の様子が分かりやすい窓を用意してみたり
玄関のアプローチに音の鳴りやすい素材を用意してみたり
いろいろ考えが浮かんでくる筈です。

ですが「インターホンが有ればいいのでは」という考えもありますが
私の考えるのは感じてもらえる家なのです。
意図的に伝える方法というのは情報がかなり限定されてしまうものなんです。

学生の頃廊下を歩く先生の足音で「・・・先生がきた」
とか足音で「元気なさそうな感じ」とか人それぞれの感覚で
感じるものがあって感じることは大切な気がします。
そんな家を考えるのは私にとってはこの上なくやり甲斐のある仕事なのです。

改正基準法が日本の崩壊を招く
混浴禁止なの?(夫婦なら混浴OK、兵庫県が条例改正へ…カップルは?YOMIURI ONLINE)

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September 12, 2007

間取り変更ができない?

本日、安部内閣総理大臣が辞意を表明したようです。
政治の世界も民意の意志が繋がっているようなのですが
マスメディアにより数々の失態を表示させられた結果かもしれません。

数年前建築士の世界にも震撼させられたニュースが飛び交いました。
「姉歯建築士による構造計算書偽造」の問題です。
このことを受け国土交通省が出した解決への答えは

「申請書類を変更させない」という物でした。

この内容は平成19年6月20日の建築基準法の改正により
現在の建築申請部分も変更になりました。

「※月※日に工事を始めたいのですが確定できませんか?」

「少し見積もりが高いのでこの部分を変更出来ませんか?」

どちらも「できません」と答えなくてはならなくなりました。

もちろん状況や規模や作業状況にもよるのですが
基本的に困るのは建築基準法のユーザーである
私達とお客さんと言うことになります。

「変更させない」ということは
「申請書類の訂正を認めない」ということで表現され
一度申請提出された書類に不備・錯誤が認められれば
「申請却下」という事になります。
そうなった場合はまた出し直し作業となります。
いつ頃確認申請が完了するか予測も出来ない
事になってしまいました。

今までであれば申請担当者と打ち合わせをしながら
変更や修正を行いながら建築確認は
よぼど違法性がある建物以外は確実に降りていたのですが
今後はそれが認められないのです。

建築基準法は名前の通り基準を示す物です。
そのため判断にグレーゾーンがありそれを申請受付担当者と
打ち合わせを行い最終決定をしてきたのですが
今後はそれすら出来ないと言った事になります。

申請後の計画変更はもとより
見積りによる仕様変更なども難しいということになります。

また逆にこのような大変な建築基準法のリスクを避けるために
違法建築物や違法リフォームが多くなることも予感させられます。

本当に民意を思った決定なのか
どうなのか世界は動いていく様です。

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July 20, 2006

家を建てるには申請がいります。

先日以前お世話になっていた会社で

設計を担当した物件の

建築完了申請の手続きをしました。

簡単に言うと

一戸建ての家の場合

建築確認申請  →  中間検査申請  →  建築完了申請

  着工前     建物の基本構造完成時   竣工時

となります。

今回はこの最後の工程でした。

 

上で見ると

まず家を建てるには

役所に書類を提出して許可を頂かなければいけません。

許可といえば書類・・・と思ってしまいがちですが

ご存じのように建物は建築基準法と言う法律が基本になっています。

この法律は安全に街が維持するため安全に健康的に人が暮らす為にあります。

建てるその人の為だけに家を考えてしまうと

御近隣の方々に迷惑な家も生まれるかもしれません。

私達建築士もいろいろな方々の住む人のために一番良い方法を考えつつ

建築基準法に準拠していくことになります。

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June 14, 2006

敷地の形は正方形がお得?

敷地の形は様々ですね。

中でも敷地は四角に近い方が効率的に良いと一般的に思われています。

その為住宅団地や新規造成地はなるべく正方形に区切られますね。

敷地の形

考えても解る通り下の図の様に敷地(ミドリ部分)に

建物(オレンジ部分)を取ろうと思えば

よりの方が大きな敷地面積になり

無駄と思われる部分が出来てきます。

お解りの通り右の方が狭い土地を

有効に利用している様に感じますね。

では正方形ではない敷地は損なのでしょうか?

私はそうは思いません。

 

建坪率[ケンペイリツ]

(建物の平面投影面積÷敷地面積=建坪率)

といって敷地に建つ最大の建物の大きさが規制されています。

例えば住居系の用途地域では60%という数値があります。

法律上住環境を良くするために抑え気味な数値になっています。

もちろん60%以下でも問題はありません。

建坪率

建物と空地との割合が6:4を超えなければ良いわけです。

普通いかに60%を利用するか・・・と考えると

やはり正方形の敷地が便利でプランがまとまりやすく

工事も楽になりコストも安いと良いことばかりです。

しかし本当にそうでしょうか?

では考えを変えて

いかに40%の空地を60%の建物の為に使おうか・・・

と考えてみてはどうでしょう。

正方形の敷地にきっちり納めた後の空地40%よりも

魅力的な40%を生み出す材料になるかもしれません。

 

最終的な目的は

「いかに気持ちよく住みやすく安心できる家を創るか」

と言うことなのですから

不利な部分はあってもそれを踏まえて考えれば

色々と他の土地(他の人の家)にはない利点が生まれるかもしれません。

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