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July 18, 2008

家は内と外の境界線 第五回

前回までの四回を読んでいただければ
解るかと思いますが
家の内と外というのは色々考えることがあります。
もちろん、考えることはその敷地毎にで全く違う場合も多くあります。

いままで普通建物を考えるときには
家の中ばかり考えて居ませんでしたか?
間取りだったり収納の事だったり。。。。

しかし、本当は家の外も含め建物を考えるべきだと思います。
それによって家の配置から間取り、窓の位置から
暮らし方まで変わってきてしまうのです。

私の場合はその敷地を何度も確認にいきます。
想定は出来ても発想の為にはそれが一番の
設計の材料探しだと想っています。

July 17, 2008

家は内と外の境界線 第四回

内と外のお話も第四回
今回は少し私の恩師の古谷誠章氏が講習会で話した事を
考えてみたいと思います。

モンゴル高原に暮らす遊牧民達はゲル(家屋)で生活されています。
一般的にパオとも言うみたいですが
簡単に言えばテントのような構造の移動式住居です。
ゲルはとても住居としては進化したおもしろい構造になっていますが
いまはそこは置いておきます。

古谷氏談
 「ゲルで暮らす方々は家の中には隔ても壁もなくプライバシーがありません。
  なにせトイレすら無いのですから。
  ではその人達にはプライバシーが無いのでしょうか?
  いえ、一度ゲルの外に出てしまえば廻りには草原がひらけ
  人がいるわけでもなく、十分孤独になることが出来るのです。
  家の外にこそプライバシーが存在するのです。」

私にとっても衝撃的でした。
プライバシーというのは「家の内」の状況というわけでなく
人に与える条件から導かれるのです。
ならば条件さえそろえば家の外でも内でもプライバシーを
確保出来るのではないかなと思うわけです。

July 16, 2008

家の内の外の境界線 第三回

敷地に家を建てれば
敷地の中で「家の内」と「家の外」が出来ます。
その境界になるのが家の壁でもあり屋根でもあります。

今回は「敷地の中の家の外」とは少し違い
「家の外で更に敷地の外」の事を考えてみます。

窓から見える風景
というのは基本的に敷地の外の風景です。
よりよい風景を家から眺めたいという気持ちはあるのですが
それはここではひとまず置いておきます。

家を敷地目一杯に建てた場合と
家を隣地の建物だったり周辺環境(敷地の外)を考えた上で計画した場合のお話です。

目一杯建ててしまうと隣地建物との距離が非常に短く
窓からは隣の建物を見る風景になることがよくあります。
逆に言えばその窓の前に「壁」があるのと一緒の事ですね。
これでは日の光が入ってくるのは少し難しくなってしまいます。

しかし日照角度から窓の高さ・形と大きさなどを考えれば
見えてくる風景も全く違う物になります。
この為に一番大切なのは隣の建物までの距離です。
隣との距離さえあれば
窓を高い位置に持って行けば
人は見上げるように空を見ることが出来るでしょう。
地面すれすれの窓にすれば地面しか見えないでしょう。
それも隣地との距離次第なのです。
本当に必要な距離を配置するには
敷地より外の部分の環境も大きく影響してきてしまいます。

July 15, 2008

家は内と外の境界線 第二回

前回のお話から
家は外と内の境界線に存在する物として考えると

家の外も中の様に使用できる

としたらどうなるのでしょう?
少し考えてみた一案を書いてみます。

1階のスペースをオープンに考え
大小ある庭にはみ出していけるプランです。
「抵抗なく外に出て行ける」
ということは裏を返せば外の土地も
内部として利用できるのではないでしょうか。
通常の閉鎖された内部は2階にあり
天候・気候によって使い分けを行います。

家の外とつながっていると衛生的な問題があります。
空調の問題から雨の排水から泥汚れの棲み分け
靴にしてもどう使うか
いろいろに考えることは無尽蔵に増えていきます。
しかし、そういったことを計画をしプランニングするのも
私の勤めなのです。

上の案はあくまで例ですが
色々考えた上でコンセプトを決定し計画すれば
住む人にとって新しい空間の一つが出来
新しいライフスタイルが生まれると思います。

July 14, 2008

家は内と外の境界線 第一回

」というのは
外の世界と中の世界の
境界線」ともいえますね。

今回はその境界について少しお話してみようと思います。

普通家を建てる時は今ある敷地を利用して
コストの許される限り最大限の建物を建てようという事を
考えておられる方もいらっしゃいますし
それが価値を高める当たり前の事と思われている節があります。
特に日本では土地は非常に高価な物です。
余らせればもったいないと言う気持ちがありますね。
これはとても大切なことなんです。

実は日本の戸建て用の団地敷地分割は
この定義で「一戸建て」の建物が入る大きさが決まり
その値段が決まっている様に思うのです。

その為なおさら団地では一戸建てが綺麗に入る状態になり
お隣さんとの距離もそれなりにといった状態になります。
分譲住宅街のどの建物も殆ど同じ配置になってしまうのも
これが原因かもしれません。

だからといって建物の形を考えて敷地を変えることなんてできませんね。

では、もし「家の外も中の様に使用できる」
なんて考えが浮かんだらどうでしょうか。

次回はそんな家の内外の事をもう少し掘り下げて見たいと思います。

May 5, 2008

風の回る家


何も考えずに水槽の中に、
買ってきた熱帯魚を放すとどうなるでしょうか。

それと同じように、家も周囲の環境に非常に敏感なのです。
ですから、色々な事を土地や環境、そして風土に学ぶべきだと思います。
設計するにはたくさんの情報の中で考えて行けたらといつも思っています。

「気持ちの良い風がどちらから吹くのか」
「暖かい日差しはどちらからくるのか」
「廻りの家からの影響はどうなのか」

という基本的な事から

「道路の交通量」
「環境からの影響」
「生活に活かせる利便性」
「地域の風潮」
「暮らす人の今までのこの土地での過ごし方」
と挙げればきりのないくらいの情報が
その土地にはあります。

簡単に想像できる家を造るだけなら
全く必要ないことかもしれませんが
私は一つ一つの情報を一度ほどいてまとめることから
全てを始めます。
「環境に良い建物」といって環境に良い材料を使用するだけでは
難にもなりません。
もっとパッシブに対応出来る物と思います。

写真で見て「黒い壁」「四角い建物」どこが周囲に・・・
次回改めで記事を書こうと思います。


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April 23, 2008

建て売り住宅のホスピタリティ

昨日ある方に夕方からインタビューをお願いされ広島市内で待ち合わせしました。
その方の研究しているテーマがタイトルにある「建て売り住宅のホスピタリティ」です。

テーマに興味をもったのでインタビューを受けることにしました。

ホスピタリティ=好意・誠意という意味ですが
建て売り住宅にそれが出来るというならこれほど良いことはない上に

「いい家を造りたい」と思ってから
住宅メーカー内定を蹴ることに決心し
建設会社に就職し現場を勉強した上でその会社の設計を担当
そして、私は設計事務所として独立をしました。

そういうことこそが「いい家を考える」私の土台なのですが
前述したテーマは全くそれを乗り越えたテーマに感じました。

そこで考えてみました。

建て売りのスタイルのホスピタリティ

 建て売り住宅というのは、その家に住むお客さんの要望が聞けません。
 建った後に決まるのですから当たり前です。
 ですから、万人に興味の沸く内容に成るのは当たり前です。
 しかし、それでは実際に住む人に一番良い家とは言えない事になります。
 私なら確実に絞り込んだプランニングを目差すべきなのかと感じます。
 
 絞り込むのは果てしなく範囲があり
 モデルケースは無数に広がることでしょう。

 では世代を絞り込むとするとどうでしょうか?
 子供が出来た頃の夫婦の世代をシミュレーションしてしまうと
 どうしてもその方々が、今必要な興味のある家になってしまいます。
 家というのは買った時か全てではなくスタートだと思っています。
 その全てに対応を考えれるそんな家ならばいいのかもしれません。
 私の場合は住む人が決まっている場合が多いので
 毎回トレースさせて頂けますが、
 建て売りとなるとこれはとても大変な事に感じます。
 
 しかし、商品としてならこのことはシェアの絞り込みにもなってしまいますね。
 
住宅のポスピタリティ

 住むというのは本当に多彩です。
 例えば車なら「ただ走ればいい」という人も居ますが
 それに誠意・好意となるとそれだけにとどまりません。
 人によっては「自分にあった座席が欲しい」と言う人もいるかもしれません。
 人によっては「格好のいい外観」を求める人もいるかもしれません。
 家の場合も「居れればいい」というだけでは
 ポスピタリィを感じることはできません。

 最近は建て売り住宅は設備ばかりに力が注がれている気がします。
 新しいものを装備すれば「便利」「清潔」と印象はとても良いのです。
 しかし、住み始めるとそう言うことは当たり前になりそのうち
 もっと新しいものが出てきてしまいます。
 環境などの対策にしても材料で対応していたり
 仕様的なもので対応していたりします。
 例えばシックハウス症候群について
 自然素材の材料にすればいいと思っていないでしょうか?
 もちろん材料は大切なことです。
 しかし、その上で換気しやすいプランであったり
 太陽の光の届く部屋となっていないと
 全く意味がないのです。

 ですからもっと当たり前のことを大切にできる建て売りは出来ないでしょうか。
 その土地の特性だったり環境を大切にするようなプランニング。
 そのパッシブなプラニングの効果を上げる必要があるのではないでしょうか。

 住宅団地で同じ建物が並ぶのではなくお互いを助け合う様な
 プラニングがもし出来るならその街並みですらホスピタリティに溢れる気がします。


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March 25, 2008

中古マンション査定鑑定評価

先日ネットを通じて
「中古マンションの購入を考えているのですが
建築士の専門的なご意見を聞きたいのです」
というお話を頂きました。

一度あわさせて頂きお話させてもらい
改めて正式にご依頼頂きました。

家もそうですが
マンションも人が生活をする大切な場所です。
本当にその人に合っている物かもそうですが
基本的な建物としての状態を説明させてもらうのも
大切なことです。



マンションの間取りを見ていると
「ここの物件部屋が沢山あるね」
という事があります。
部屋の数というのが一番の売り文句になってる所があります。
ですから設計者は少し無理をしても部屋数を増やそうとプランします。
外部に面する所に部屋を持って行くので
どうしても水回りが暗い内部にまとまってしまいます。

これは売る為のプランニングで

住む人の為のプランとは違う場合があります。


それに併せて換気の仕方から結露のお話等
いろいろ話させて頂きました。



マンションとなると
戸建ての家を買うより大きな違いが2点あります。

1.家の廻りの壁や天井・床がお隣さんと共用になっている

2.敷地の外へ行くための経路が共用通路(避難経路)になっている

この2点が大きいと思います。

1.については
当たり前なのですが
壁や床をはさんでお隣さんが存在します。
ということは一軒家とちがい
換気や採光(光を取り入れる事)にとっても
面積的に不利になりがちです。

2.で言えばどうしてもマンション購入となると
中の間取りから仕上の状況
そして購入金額とアパートを選ぶ感覚になりがちです。
しかしマンションは規模も大きくなります。
共用部分の管理がしっかりされているかどうか
避難器具等が維持できているか。
避難経路に問題はないか。
こんなところが案外大切に思います。

マンション査定鑑定評価から
家などの耐震診断など
建物についてご質問ある方はこちらからどうぞ。

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January 14, 2008

木の家のお話

ご存じの通り昔から日本では木造の住宅が一般的でした。
それは、四季のあるこの日本の気候に馴染みやすく
軽い材質で、手に入りやすく加工のしやすい
絶好の材料であったためです。

木は呼吸をします。
その呼吸を考えながら
上手に利用されてきました。

ですが最近では木材にも色々な規制が必要になり
暮らす私たちの生活にも変化が起きています。

「高断熱高気密」
「シックハウス」
「耐震住宅」
「バリアフリー」
「省エネ」

色々なキーワードが新しく要求されはじめ
色々な基準やマニュアルが出来ています。

一つの条件を大切にすれば
一つの条件がおろそかになる場合もあります。

それをバランスを持って組み合わせるのが
一番大切な事なのです。
本当に大切なのは住む人が健康で
安全に暮らせる事なのです。

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January 8, 2008

シックハウス症候群と健康住宅

先日東京にいき数人の方とお会いさせて頂き
色々家について説明をさせて頂きました。

その際にまず聞かれたのが
シックハウス症候群についてです。

健康に住める住宅
当たり前の様で当たり前でないために出てきた言葉です。
色々と問題になるテーマですが
健康住宅というキーワードをもとに
今建築ではシックハウスの原因となるホルムアルデヒドについて
色々対応が成されています。

建物の内装材についてJIS、JAS、そして国土交通大臣認定の
等級を定めています。

☆の数が多いほどホルムアルデヒド放散が少なく
通例は最高等級ランクの

F☆☆☆☆(フォースター)

を使用しています。
ここ数年で建材等も殆どがF☆☆☆☆になっているため
現在の新築については殆どの場合は問題有りません。

かといって古い家はダメなのかと
一概にそう言うわけではありません。
経年によるホルムアルデヒドの放射量は減少しますし
換気をしっかりしていれば問題は少ないと思われます。

ただ現在の家の構造が省エネ重視のため
あまりにも機密性の高い家が多く
更にエアコンなどの普及もあり
室内の空気を換気しにくい現状です。
そのため余計に室内に有害な物質が増え
シックハウスに過敏になりやすいわけです。

そこで私は機密性を保つ構造で
なるべくエアコンを使わないで風と共に生活しやすい
そんな家をプランニングしていきたいと思っています。

しかし、案外見落とされがちなのですが
お気を付け頂きたいのは
家に持ち込む家具などの生活用品です。
建物には基準が設けられていますが
住む人が買う家具は基準が設けられません。

濃度測定を試した事がありますが
何もない場合は基準値クリアーなのですが
カラーボックス一個いれた為に
基準値の2倍の濃度を検出したことがあります。

非常に微量の濃度で基準値を定めていると理由も有りますが
これでは元も子もありません。

そんな事も含めつつ家をプロデュースというより
生活をプロデュースしていけたらと思っています。

December 22, 2007

周囲と溶け込むということ

東京に行って来たのですが少しぶらりとしてきましたので
「優しい人になれる家」のコンセプトを探してきました。

東京モード学園コクーンタワー 丹下都市建築設計

縦横と線のそろう街並みに
この外壁のテクスチャーとスケールは次元を
歪めるかの様な勢いがありました。



もちろん家もそうですが、建物は必ず周囲に多かれ少なかれ影響を与えてしまいます。
規模が大きければ大きいほど周囲に影響が出てしまいます。
このコクーンタワーと比較する訳にはいきませんが
家の周囲にも必ず影響を与えてしまいます。
これだけを見ていればコクーンタワーのこの外観は
周囲のビルのラインとは全く違った主張をしているだけのように感じます。
ではもう一つ写真をみてみます。



確かに直線の多い都会の風景ですがそこには
街路樹であったり人影だったりといったもう一つの線があります。
周囲のビルのラインと比べてどちらが溶け込んでいると感じるでしょうか。

建物というのは一見その単体で判断される事が多いのですが
実は周囲の環境からの情報を主に考えることも大切なことの様に思います。
そう改めて感じさせられました。


東京モード学園コクーンタワー 
設計:丹下都市建築設計
完成予定:2008年10月
計画名   :西新宿一丁目7地区計画
所在地    :東京都新宿区西新宿一丁目7番2       
階数     :地上50階、地下4階      
建物高さ   :最高部203.65m、軒高203.65m      
敷地面積   :5,172.27?      
建築面積   :3,509.86?      
延床面積   :80,903.43?      
構 造       :鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造      
用 途       :専修学校、店舗、ホール      
建築主      :(学校法人)モード学園      
設計者     :丹下都市建築設計      
監理者     :丹下都市建築設計      
施工者     :清水建設      
着 工     :2006年05月01日      
竣 工     :2008年10月31日予定



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October 18, 2007

電化住宅かガス住宅か・・・それも一つの材料

今まで話をさせて頂いたお客様にも
「電化」がいいの?「ガス」がいいの?
とよく聞かれます。

・家のエネルギー供給源の無駄を絞ることにより無駄なコストを控える
・家の消費エネルギーを効率よくしてエコな生活をする

この2点が大きな理由と言えます。

今現在、供給源一本化については電化については一般化されていますが
ガスについてはガスだけの供給でまかなえるまでには至っていません。


たえば調理器具(コンロ)でいえば
Aさんはこだわり思考で料理が大好き
その為どうしても「火を見て料理をしたい」
ということは「ガス」「電気」という問題以前に
「料理をする楽しみ」ということがキーワードになります。
楽しんで用意された料理ほど食べた人に幸せに
なると思いますよね。

Bさんは毎日子育てや仕事に追われ
家事の時間を抑えたい方もいらっしゃいます。
そうであればより掃除のしやすい方が
良いと言うことになりますね。
その分家族同士のコミュニケーションや
生活に時間の余裕となるのですから。

こうなるとAさんには「ガスがお勧め」
Bさんには「電気がお勧め」となってしまいます。

しかし私の場合は少し違います
やはり使う人のライフスタイルや環境によります。
私の場合は実はこんなやりとりから
別のことを考えていきます。
例えばAさんであれば
台所は
「家族とのコミュニケーションあるおいしいダイニング」
「特殊な材料も保管できる収納」
「Aさんの調理しやすい専用コクピット的なキッチン」
「より楽しく料理ができる仕掛け」
・・・・
挙げればきりがないぐらいの要素をもっています。
できれば住まわれるご家族の特徴を大切にした
キーワードを優先的に考えて
「全てのプライニング」に付け加えていくのが
私のプランニングの一部にもなります。
大切なのはやはり「ガスor電気」ではなく
「本当に住む人が充実した生活を出来る事」なのですから。
そこまで考えた上で「電化住宅」か「ガス優先住宅」か
考えてみられたらどうでしょうか。

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October 1, 2007

家の健康間取り

オリジナル性というのは本当に難しい事のように思われています。
画一化規格化大量生産することで生産のコストを押えるというのが一般的です。
ですがここのところ「何が商品」なのか解らない事になってきました。

その中でも家というジャンルに置いては個人的に
そう言った商品とは違う様に思っています。

家は「住む人」「建てる場所」によって全く違った構想が生まれます。
基本的な「雨風を凌ぐ」だけであれば「箱を持ってきてトン」な商品で良いと思うのですが
その土地、人間性を前提に作ると作らないとでは全く違う結果になってしまいます。

よく自然食品のコマーシャル等で「毎日食べるものには気を遣っています」と言われます。
大変ごもっともなことです。毎日の積み重ねは大きな結果を生むはずです。
もちろん家にも言える事なのです。
自然素材を使ったエコ住宅の言葉を目にします。
今の時代にはとても大切な事です。
私の場合はそれもひとつの条件として別に優先させる事のひとつに
「家の健康間取り」
があります。
いくら材料を無害に変えても家自体が健康に保たれなければ
意味がないからです。
住環境もやはり毎日食べる物と同じくらい大切な筈です。
そのためにはその土地の利を生かし不備になる部分を予想した
自由なプランニングが必要だと思っています。



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September 20, 2007

地震速報時の速攻対応スペース

この日本という地理は世界の地震約20%が集約されていると言われます。
最近では7月16日の新潟県中越沖地震がありますが。
私の地域では2001年3月24日の芸予地震を被災しました。
地震規模(マグニチュード)6.7震度は6弱を計測されました。
当時私は即時会社より呼び出しがあり約一ヶ月間は復旧作業に奮闘した覚えがあります。
地震というのは「体感」してしまうと微震にも反応してしまうぐらいの恐怖感があります。
そのために家をいかに丈夫に造るかと言うのは必須として大切なコンセプトのひとつだと感じました。

緊急地震速報配信が10月1日から始まります。
数秒前の「警報」ではありますが、実際に地震が来てから
の反応とは違い少しでも「気持ちの準備」といった時間が持てるのではないでしょうか。

家においても耐震性能は当たり前として
プランニングにおいてリビング周辺に即時避難出来るスペースが必要に感じるときがあります。
リビングやダイニングは使い勝手上一般的に大空間になるようプランニングされます。
ですが耐震の事を考えれば大空間よりも狭い空間の方が強度があるのです。

「地震が来たらトイレに逃げ込め」

これは柱や梁の密度が高いと想定される為なのですが
もし地震により地盤が揺れ家がねじれを起こすと、トイレの扉が開かなくなることが想定されます。
もし逃げ込むならトイレの扉は開きっぱなしにしましょう。

逆にこれを想定してプランニングした場合はどうでしょう。





リビングやダイニングからアクセスのしやすさ
その場所からの避難のしやすさ
こういった一見無駄なスペースに見える場所でも
役目を持たせて設計をすると意味が出てくると思います。

実際この場所は通常時はPCラック等あり
各部屋からのアクセスのしやすさを含め
この家の情報交差点的なスペースとなっております。

関係リンク
気象庁 緊急地震速報について



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September 8, 2007

古民家にある住空間の良さと不便さ

広島市安佐北区にある
「からっぽ」にいってまいりました。
古民家を喫茶店や工房として使用されています。
こういった古民家利用は色々とされていますが
とても特徴の考えられた本来の民家の良さを
しっかりと守ったスタイルをされていました。

karappo01.jpg
karappo02.jpg
karappo03.jpg

こちらにはこの空間を
ここに集まる人達同士と感じに来る方々が
後を絶たないようです。
「どこか懐かしく落ち着く」
「自分を自由にその場所に置いておける」
ここを訪れる方々達は
そんな私の感想と同じ感じがするのでしょうか・・・

karappo04.jpg

時間のゆっくりと流れる縁側の空間
長く迫り出した軒下
開放性の良い室内空間
風を呼び込む庭先

どれも現在の街中でこの空間を作ることは
なかなか難しいと思われます。
ですが条件など変換を行えば出来る事も考えられます。
重要なのはこの空間を感じて生活が出来ること
なのかもしれません。

karappo05.jpg
とても広く和みのあるスペースです。
よくこういったダイニングが落ち着くからいいねと言われますね。
このようなダイニングをプランすることは簡単なのですが
一番大切なのはこのダイニングが何に繋がっているか
だと私は思っています。
こちらの場合ダイニング→土間→縁側→外と
開け放しの壁はないのですが何層にもわたる
フィルターが掛かっています。
ここに座って何が見えるか
ここに座って何を感じれるか
それが和む理由なのではないでしょうか。
karappo06.jpg

私が訪れた日にはジャズ&ボサノバコンサートを
されていました。
この空間で色々な楽しみを生み出せる
そんなここの方々達の想像に共感を覚えてしまいました。


こんなとても素敵な空間も
逆に言えば悪い面もあります。
家内部が大きな空間であり
こういった住宅は日本の湿度の高い夏を乗り切るために
断熱性も少なく暖房の大変さは住んでみないと解らないと
思われます。
また専門職の要するメンテナンスの難しさも挙げられます。

日本にくらす為に特化されたこの民家のスタイルは
日中に家に居ない核家族にとっては非常に厳しく
逆にその土地にしっかりと根を落ち着け
暮らしていく本来の人の生活を取り戻せる
そんなライフスタイルを望む人には
これ以上にない究極の住宅かもしれません

そんな事を感じさせて頂いた「からっぽ」も
現在後に続いてこの建物を変わって管理してくれる方を
募集しております。
ご興味のある方はこちらの方まで御一報ください。


February 6, 2007

家のための風

家に「風」はどのような役目を果たすのでしょうか。
少し簡単に考えてみたいと思います。

室内に風を取り込むとどうなるか考えてみます。

・室内の汚れた空気を入れ替えてくれます。
・夏のように熱い環境での自然冷房(パッシブクーリング)になります。
・風があれば湿気も抑えることができます。

以上のことが一般的な効果です。
ただこう書いてしまいますとなにやら味家のない要素に感じてしまいます。
では少し書き方を変えてみますね。

真夏の夕飯時、おかあさんが料理の支度をしています。 オープンなキッチンからは湯気がモクモクと立ち上りレンジフードが吸い上げています。
リビングのテーブルでは子供さん達が明日の宿題をせっせとこなしています。
おとうさんはテレビの前で新聞を広げ仕事での疲れに一息いれています。
各家電製品からは熱気が出ています。

さて貴方ならこんなときは

・エアコンのスイッチON
・窓を開けて夕暮れ時の風を取り込んでみる

どちらでしょうか?
窓を開けても大した風も入らないからここはエアコンで・・・」
という答えが見えてきそうですね。
しかしこれでは住めば住むほどエネルギーを使う上に
その部屋に居るためにまたエネルギーを使うことになってしまいます。
風特有の健康的な気持ちよさも感じることは出来ません。

実は風というのはちゃんと考えてやれば
通常よりたくさんの風を取り込むことができます。

次回はどうしたら風が起こるか考えてみたいと思います。家発想夢発送 -Concept of happy house-:BlogRankingに投票

July 27, 2006

軒下の風鈴

この時期昔は涼風甘美の為に「風鈴」を用意したものです。

軒下をぬける風が風鈴をなでて音が「ちりん」としただけで涼しく感じる。

とても風流な暮らしだと感じます。

 

家の部屋に風鈴の音が聞こえて来るには

もちろんのことではありますが部屋は風のそよぐ外と開け放しでないといけません。

今のように外と中とを完全に区切って生活するようになったのは、ここ最近のことなんでしょうね。

 

家族でのんびり過ごす時ぐらいは外に出れてもいいのではないでしょうか?

夜長をのんびり楽しむ時には外に出れてもいいのではないでしょうか?

家は部屋と外を分けるためにあるわけでもありません。

家の中に外を作ることも部屋を外にしてしまうことも出来ると思います。

家発想夢発送 -Concept of happy house-:BlogRankingに投票

July 26, 2006

日本の湿気

そろそろ梅雨も明け始めましたね。

26日付けで気象庁では四国・ 九州の梅雨明けが発表されていますね。

じんわりと少し遅めの真夏日の予感です。

日本のこの時期の気候の特徴に「湿気」がありますね。

昔から日本で「木の家」の姿が多く見られたのにはこの湿気の為とも言われています。

木には調湿効果があり、大変重宝されてきました。

要は木が湿気を吸ったり吐いたりして周囲の環境をコントロールしてくれるためです。

しかし最近では「高気密高断熱」の合い言葉に木の呼吸を止める風潮すらあります。

そこで外壁の内部に湿気がこもらないように壁内換気も考えられるようになりました。

高断熱化すると外の気温と家の中の気温の差で生まれてしまい結露の原因にもなりますね。

住む人に便利な家造りばかり考えていくと問題はあちこちに出てきます。

環境や周囲の条件に合わせて設計も考えていきたいと思います。

家発想夢発送 -Concept of happy house-:BlogRankingに投票

June 9, 2006

どうして家は色々な形があるの?

家というのは非常に微妙な建物です。
何故かといいますと
同じ条件の敷地はまず存在しないからです。

・土地の広さ
・土地の形状
・地域の気候
・周囲の土地
・周囲の建物の大きさ
・周囲の建物の位置と高さ
・土地の地盤の強さ
・隣接する道路の広さと高さ
・方位
・法的土地条件
・通風
・採光

敷地条件 

挙げれば切りがありませんね。

お隣さんとも違う条件になりますね。
同じ条件の敷地は世界に2つとは無いことになりますね。
と言うことは家も同じものが建つことは
できないと言うことになりますね。
家は車の様に大量生産することが難しいといえます。
その分しっかりと話し合って考える事で
より良い家が出来ると思います。
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June 6, 2006

トラブルに強いということ

日曜日から会社のPCがトラブリっぱなしで
建築士会中四国ブロック大会のリハにも
参加出来ず、皆様に迷惑をかけっぱなしです。

今日はとある住宅の外壁回改修のお話があり
お家を見させて頂きました。
非常にクラック(亀裂)もほとんど無く
サッシ等の廻り部分をトントンとしても
浮きもなく丁寧なお仕事のお家でした。
ただ表面はかなり浸食を受けているご様子で
吹き替えを考えたいとのことでした。

外壁のトラブルと言えば
家の殆どのトラブルは私は
水に関係することが多いと思っています。

・雨漏り
・湿気によるカビ
・水廻り(キッチン等の設備)の故障
・排水給水の故障
・きりがありませんね・・・

しかも水道は隠れているため改修にコストが必要になってきますね。
トラブルに強い家=水管理のしっかりした家=丁寧な仕事をした家
と言えるのではないでしょうか。
丁寧なお仕事には時間もコストも掛かるかもしれません
ただ、通常お客様が指定できるものでもありませんね。
そこが大切と私はおもうのですが・・・。家発想夢発送 -Concept of happy house-:BlogRankingに投票

June 9, 2005

豊かな生活を送る家

「旅に出たい」って思ったりしませんか。それは日常のあまりの変化の無さに自分から求めている訳ですよね。旅で色々なことに出会い色々な事を発見する。そんな感じたことや想い出が豊かな生活の糧になるのではと僕は思います。ではどうでしょう、想い出や色々な事を感じることの出来る家に住んでみては。c-01

お部屋の温度を例にあげて書いてみます。
季節により温度変化の大きな日本での今の主流は高気密高断熱の家。簡単に書くと「外の環境に影響されにくい家」ということになります。年中エアコンで微妙な調節が出来ます。確かにスイッチ一つで快適生活です。でも、本当にそれが本当に快適な生活なんでしょうか。僕の考える家は「外の環境に影響される家」もっと言えば「外の環境が良いときには取り入れ、外の環境が厳しい時には守ってくれる家」。旅をしている時のように「今日の空はきれいだなー」とか、「今日の風は冷たいな」とか感じられる家。その為には感じて住んでいる人が自分に合った環境に調節出来る家と言うのが僕の考える家なんです。

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June 8, 2005

僕の思う家の考え方

空は時事曲折、それぞれの色に染まります。
雲が出て雨も降れば夕焼けで真っ赤にもなり
夜になれば星空が見えて来ます。
自然に表情を変えて眺めても飽きない空。
そんな事を大切に家造りに取り組みたいと思います。

家は何十年とあなたとあなたの大切な人を守る空間です。
あなたとあなたの大切な人を感じつつ
一緒になって考えられる設計士になりたいと思います。
そんな僕の想いを断片的に綴ったのがこのブログです。家発想夢発送 -Concept of happy house-:BlogRankingに投票

こちらに僕の感じた空達の写真達があります。もしよろしければ
クリックで行ってみてください。

MONO-EYE