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家づくりのポイント

暮らし方は本当にひとそれぞれ。その場所も条件もそれぞれで、そのそれぞれが家づくりの大きなヒントになると思っています。まずはその為に暮らすひとと沢山色々お話しをし希望の本当の理由を見つけることが第一歩。しかし、その数ある理由を単に押し並べて1個の理由に1個の物を作ってしまうとただ大きな使いにくい家になってしまいます。
そこで理由をいっこいっこ掛けあわせたり離したり組み込んでいきます。それが私の家づくり最大のポイント。 
L字の家
L字の家

ちょっとした楽しみ

私のお仕事は家を設計すること。
考える中の大切なひとつの事に「建った後」の事を何通りも考えます。
このご家族なら・・・と考えながらプランも考えます。
人によって出来る事もすることも違うと思うから。
家はその人らしく暮らして少しずつ変わっていくものだと思っています。私が考えた様になってほしいという訳ではありません。どちらかと言うともっともっと変わっていって欲しいと思っています。その変化がきっとよりその人そのご家族らしい暮らしの色を出してくれると感じます。その事に役にたっていると感じるのが私のちょっとした楽しみだったりします。 

年始に出来たアクセサリーショップの看板
これも少しずつ変えられるように考えました。
ちょこっとこのお店の人らしさが見えてくる感じがします。

ふゆの看板はゆきでした。

そして今ははるの看板に

はるの看板

こういうのなんとなく会話してる気になってほっとする今日この頃

マンションリフォーム工事中です

マンションリフォーム工事が先週より始まっています。
リフォームは新築とは違い状況に合わせての制限と調整が必要になってきます。その分問題も色々出てきます。しかしそれを避けようとつい現状に合わせすぎるとキッチンの交換や内装のやり変えぐらいしか思い浮かばないかもしれません。確かに簡単でリスクは少ないですが暮らす人にとっては家づくりには物足らないかもしれませんね。
キッチンを換える予算で壁を変えることも出来るかもしれません。一番大切に思うのはそこに暮らす人にとって何が必要かということ。今回は殆どの間取りをリセットして見えない部分を見ながらリフォームしています。
リセットの解体工事が終わればこんな感じですっからかんに。
Mマンションリフォーム解体

暮らしを掘り起こす

暮らしの風景暮らしというのは思ったより無意識に積み上げられています。それを一度に思い出したり聴きだしたりすることはとっても無理があるんですよね。何回も打ち合わせる度に「あ!そういえば」とひとつずつ思い出したり気付いたり。できる限り掘り出しながら暮らしを考える事もいいんじゃないかと思っています。

家づくりで大切と思うこと

ここの所とても気持ちのいい天気ですね。
立夏のこの季節過ごしやすく山や花や色々と仲良しになりやすい気がします。
立夏の青空

家づくりというのは建物自体はもちろん大切なのですが、暮らす人の生活の仕方を知っていなければと私は思っています。
というわけでクライアントさんが先生で僕が生徒になるところから始まります。
暮らしながら「暮らし方」を家族で話すこともないでしょう。ですから最初に家族で少し話をしてもらう為にも、そしてそれを私に教えてもらうためにもアンケートをしています。
出来たアンケートを一緒に見ながら話して「あーでもないこーでもない」と頭に詰め込んでいきながら勉強させていただきます。
そんな事をしていれば色々と問題や謎だったりまた逆に良い所も貴重な事も見えてきます。
こういった時間がとっても家づくりに大切にしたいと思っていることです。

ほっとする事

少しドタバタとしているので散らかっていて少しお恥ずかしいのですが事務所の写真です。

事務所に来られた方はこの写真と同じ向きで座って頂いています。
よくある事務所であれば外側から入って奥に私が居るという方が自然ですね。
それからすると全く逆の位置関係になってしまいます。
私の顔は逆光になってしまうのですが、そんな事より折角来ていただいたのなら少しでも安心していただきたいと思いこういう配置にしています。
こうすることで硝子板を天板にした打ち合わせテーブルに森が映り込んでくれます。解りにくいですがパソコンのディスプレイにも映り込みます。そんなちょっとした仕掛けでも少しでもほっとしていただけたらと思います。

2月の講演会の様子です

家のプランには色々な事を考えます。暮らす人の想いからアイディアが浮かびその一つ一つをバランスよく組み合わせるのが私の重要な役目と思っています。今回は色々ある中の「窓」について考えたお話です。

先月のブログでも話していた2月の講演会の様子の動画です。
原田さんに撮って持ってきていただきました。感謝です。

音が聞こえるということ

週末に高校の同級生がやっているJazzバンドのライブに行って来ました。
イメージを音に乗せて伝えるアーティストの力に酔いしれていました。
音ってとっても大切なんですよね。 
普段暮らしていも何かすれば音がなる。 
そんな音の中でみんな暮らしているんですよね。 
洗濯機が回る忙しい音。 
風でいつも揺れるベランダのハンガーの音。 
癖でつい机をトントンとしてしまう音。 
色々な音があるんだなと気が付かせられます。 
家を考えるのも常に「静音」「防音」ばかり気を取られていると
それは性能になっても本当に人が暮らすということはまた別に有るのじゃないかなと思うことがあります。
人の存在や雰囲気の伝わる音が聞こえる。そんな家も「優しい人になれる家」かなと考えます。

家の落ち着く影

鉛筆で絵を書く
モノクロ写真を撮る
そんな時明るい物を表現するために影を写しとる。
風景のほとんどは陰影によって立体感を感じ取っていると言って良いのかもしれません。

話題は再び江戸東京たてもの園
吉野邸という農家です。


床に光が当たると擦り切れた畳の柔らかな凹凸が均一ではない影を伸ばしてくれています。
古い板の建具は木目のまばらな縦縞を彩っています。
年輪を重ねた柱にある木目のくぼみにも小さな明暗が幾重にも重なっています。

最近の建物であれば床はフローリング、壁はクロスとなるべくこういうった「まばら」の無い物が多いですね。
その為真っ白なクロスに小さな黒い傷があれば余計に違和感に感じてしまいます。
とはいえ、「壊れたり汚れない」物はないのも事実。
それを考えると「使っていく」にはまばらな影のある家の方が落ち着けるのはないでしょうか。
しかし、昨今の事情によりなかなかこういった質の良い材料が扱えなくなったという側面が有るのも確かです。

人が優しくなれる家を考える私は「この均一でない」事もまたひとつ重要なことだと感じます。
その為には家にも何かしら影を揺らがせるような事も考えたいですね。

外を内に取り込む事

江戸東京たてもの園ではじめに入ったお家
農家の網島家の中の風景です。

私の親の里は少し山奥の農家でした。盆正月になると従兄弟と会えるのを楽しみにしながら訪れた思い出が彷彿とされます。ここまで立派な家では有りませんでしたがあちこちに思い出の欠片みないなものを感じてしまいます。

居間の内側からの風景です。
殆どの部屋というのは四角いですよね。その外に広がる無形な外。
なんとなく絵の額縁に見えたりするから不思議です。
しかし、この外を感じることはとても大切だと思います。
その事で狭い部屋も広く感じることができます。


江戸町屋文化を求めて 深川江戸資料館

江戸時代の当時世界的に見ても人口密度の大きい都市「江戸」に
狭い土地に町民達は特徴的な暮らし方をすることで「粋」と呼ばれる町屋の文化が根づいていました。
空間をうまく使い生活を豊かにする知恵があるのではとGWを使い見にってきました。


深川江戸博物館内に展示されている町屋風景です。
全ての建物が当時の工法・材料で見事に復元されています。

八百屋の室内風景
正面の壁に見える箱が唯一の家具で
壁や床に置くことが多くの収納方法。
現在に比べればモノ自体少ないのですがそれぞれの場所と用途が分かりやすい整理方法でもあります。
今の暮らしにはたくさんのモノが必要ですが整理しやすくすればもっと違った空間が生まれるのではないでしょうか。


縁側風景
武家屋敷には「表」と「奥」が有るように町屋にも奥の様な考えがあるのかもしれません。
縁側コミュニティの確認でもありますがまだまだ深い文化が縁側にはある気がします。

民家の内部風景

押入れの無い民家ですが布団はこんな感じで「枕屏風(まくらびょうぶ)」で囲いをされています。

人目を避けつつ部屋の一角を収納にしてしまうアイディアです。

この屏風は寝る際にも窓際に立ててすきま風を防ぐ役目もしたようです。
人の目を遮り
すきま風を遮る
一つのものにいくつもの役目を持たせることで色々と粋な暮らしに感じますね。
遮るものはもっと今では他にも色々ありそうです。

もし今の暮らしに「枕屏風」をもっと色々な使い方を考えているとアイディアはむくむくと浮かんできました。

雨を感じる家

今日午後より呉の街に雨が降ってきました。
天気予報通りでしたが降り始めと同時に一気に豪雨になり街並みの人たちは大慌ての様相でした。
暮らしの中で雨は避けては通れないものですが悪いことばかりではありません。
空気をリフレッシュしてくれたり雨音は安堵感すら覚える時があります。
家の中にいて「何も聞こえない何も感じない」というより
私は外のそんなちょっとした変化を自然に感じられることも
これからの家に求められる事だと思います。

土地有効利用の環境コミュニティ

敷地の中に配置を考えますがその時にいつも考えている事があります。

隙間を空けても無駄になると考えてしまいます。
「敷地を有効利用」するためにとついつい境界線に近づけてしまいます。
ですがそのスペースを予めプランニングしながら「役目」みたいなものも考えます。
ついつい建築設計となると「建物の内」だけと思いがちですが内側と同じぐらい外も重要と感じます。

想像しやすいのは縁側での関係

道路はもちろん敷地外ですが縁側は建物の中
その間の空間があって初めてコミニュティーが生まれます。

また四角形でない三角形の土地などになると効率が悪く小さな三角形ができてしまったり
それに合わせようと建物を斜めにすると室内に無駄なスペースが入ってくる場合もあります。



例えばこちらの「風の回る家」は三角形の土地に四角の建物を配置し
残った3箇所の土地にそれぞれ役目をつけました。




1箇所目は玄関のアプローチです。
その奥にわんちゃんを放して井戸端会議というお庭が2個目の三角です。




そして3個目の三角は予備の駐車場と家庭菜園




参考事例:風の回る家
家の外も設計のプランニングに必要で家の中とは違いその地域の雰囲気や関係を感じ考える必要があります。
しかしそれが何より大切な事だと思います。

座る場所は椅子?床?

あなたはリビングでテーブルと椅子?
それともコタツで床に座ります?
ソファーにくつろぐ場合もありますよね。
寝室ではベッドに座るかもしれません。
今の日本の暮らしはそれぞれの暮らし方で座る高さが少し差があります。
ということは普段の視線の高さが変わる為それぞれの高さに合った空間作りになってきます。
昔の日本では床に直に座ることが前提になっていました。
ですから視線の高さは一定になるため、部屋や家具は一律な高さの考え方でした。
しかし、昨今の暮らしに椅子文化が入って来たことで人の視線は上下することになりました。

その為に立って料理をするキッチンから
椅子に座って食事をするダイニング
ラグマットやソファーに体を預けられるリビング
と様々な部屋の使い方を分けてしまいがちです。
しかし床の高さは基本的には一緒
床一段上がって和室がありそこには畳に座り込むと
リビングでソファーに座る人と視線が合わさる場合もあります。
いったいどんな視線の高さの関係がお互いにいいのか

こうなってくると「家族と視線が揃うと良いのか悪いのか」という疑問があります。
それぞれ家族により関係次第で答えがあると思います。

リフォームとリノベーション

レンガの風景の多い広島県呉市の街並み
こんなレンガの建物の殆どは戦時中に建った建物で
今では再利用されて使われている場合が多く見られます。

リフォームという言葉は皆さん良く聞きますよね。
家のリフォームから服のリフォームなど色々な使われ方をしますね。
少し具体的に言うと家の場合はお風呂やキッチンなど古くなった物をやり替えて今のニーズに合わせる事

さてではリノベーションと言う言葉は聞いたことがありますか?
リノベーション「renovation」は当初ある機能や環境などを現在のニーズや環境・暮らしに合わせ一から考え直し作り替える事。
例えば中古住宅を購入してこれから住んでいこうと思う
この場合「暮らす人」が変わってしまう上に建物の性能を上げていきたいといった思いがあると

リフォーム  = キッチンや風呂など設備を新しい物と入れ替え新しい壁紙を張り替える
リノベーション= 今ある建物の要素を取り入れながら暮らす人を考え合わせる様にリプランニングする

北海道札幌市中古住宅リフォーム(リノベーション)見通す家

などと言えるかも知れません。
何が違うのか解りにくい事ではありますが根本を見据えて家を考える事が大切だと思います。
ですがややこしい事にマスコミや色々な報道・番組や記事などから全部ひっくるめて「リフォーム」と呼ばれる現状もあります。

風の音

昔学生の頃広島県東広島市で暮らしていましたが
1ついつも気になっていたのが田んぼの苗に風を吹き抜け揺れていく
風を見る事ができるんだと結構わがままな感動を覚えました。
これを建築にと思えど当時は表現のことしか考えていませんでした。
風で揺れる風鈴のような建築
風になびくオブジェの群れのフェンス
見た目も面白みも大切ですが家は暮らしの場所、ですからもっと「自然」に佇む事が大切だと。

そして今感じるのは「自然に」そんな事を感じる家を作りたいと思っています。
風鈴をつるしやすいスペースを考えてみたり
それが洗濯物と一緒にたなびいたりする様が見えるキッチンの間取りであったり
その為にも色々な事を感じながらそれが自然と発見できるような
プランニングになれることを目標にしています。


家の雰囲気

家づくりと考えて「優しい人になれる家」と考えていますが、その中に家の雰囲気を大切にしたい。
TVなどでリフォームする前にあった思い出深いものを大切に再利用する案などもその一つだと思います。
家の雰囲気というのはきっと暮らしている人が気付かぬうちに出来てくる物だといつも感じます。私の場合出来るだけ設計する際にはプランニングの前も中も何度も暮らしている家を拝見させて頂きます。人とお付き合いするときも第一印象だけでは本当の姿が見えません。それととても似てて家の雰囲気は案外一度みてこんな感じと分かるものでもなく毎回発見があります。そんな事が「優しい人になれる」家づくりには大切だと思います。

広島県呉市は雨「雨を感じる家」

今日の広島県呉市は雨

「雨の日」はどうしてる?と考えてみると
「洗濯物が・・・」「自転車が・・・」「お出かけする場所を・・・」
と色々思うことがありますよね。
それはそれぞれの暮らしの障害になる事をどうするか。

私としては障害ももちろんですが「雨の日」には「雨の日」だからこそ出来る事や感じてもらえる家にしたいといつも思っています。
「雨が降り始めた」と感じて「お迎えいかなきゃ」と思えたりまず感じる事は大切と感じます。
今の家は断熱遮音から家の中に家族を閉じこめがちになりやすいですがプランや間取りなどから同じ性能でも感じる事は可能です。
その為にもその土地の風景を見て感じながら設計することが重要です。

風の回る家の感じるキッチンは街並みや周囲の環境が風景として見えてくる様に考え設計しました。
感じるキッチンコンセプト
風の回る家

優しい人になれる家といつも考えていますが、ポイントの1つは「感じられる事」と思っています。
大震災からも感じますが暮らしていて不安になるのは「知らないこと」「解らないこと」
状況を見ていても家より重い津波から守り「倒れない家」を作る事は大変難しく感じます。
ですが家の中にいて感じることの出来る家ならば一秒でも一歩でも早く行動に非難しやすくすることは考えられると。

今日少し計画中の敷地を見に行ってこようと思います。

暮らしを知る事

週末お家の打合せに行ってきました。
今あるお家を見ながら色々な暮らしを感じるのはプランニングの大切な糧になります。



私の考える家は「優しい人になれる家」
それには「ご家族が安心に暮らせる」ことはとても重要な事。
その為の「ご家族の暮らしにあった家でもあり気持ち豊かさを感じる家」でなくてはと思っています。

「暮らし方は家族それぞれ違う」

その為にもまず設計する私がご家族に教えてもらわなければいけません。
後案外暮らしているご家族は無意識に生活していることもあり「暮らし方」をご家族で話すことはなかなか無いと思います。ですから、まず家族みんなで意見を聞き合う事も大切だと思います。
「こうなの」と話そうとしても「部屋がいくつで何が必要で・・・」と今の生活に併せた希望しか考えられないので私に伝えてもらえません。

そこで私が設計に入る前にご家族に配っている物があります。



ご家族暮らしのアンケートpart1です。
家族それぞれ部屋毎に思うことを自由に書いて頂きます。
そして最後に家族みんなで話して書いてもらいます。
これが第一段階

そしてアンケートpart2ではpart1から出てきたキーワードや気になることを抜き出して
部屋の部分をキーワードにして書き出しまたみなさんに話して書いてもらいます。
これで第二段階

このアンケートでまず「ご家族」で言い合ってもらったり話してもらいます。
私はこの内容から色々な事を教えて頂けます。
それを元に改めてご家族とお会いさせて頂き参考にしながら打合せを進めさせて頂いています。

みなさんも一度くらいご家族と「暮らし方」話してみませんか?
家族暮らしのアンケート(4人家族+ペット編)
アンケート用紙<part1>
アンケート用紙<part2>

半日のおやすみに広島三原市へ

私の生まれ育った町は広島県三原市です。
ここのところ少しドタバタとしていたので少しお休みがてら帰省してきました。
とは言っても片道一時間余りのドライブなんですけどね。
夕方に移動したため三原市に入った頃には夕焼け時でした。
つい側を流れる沼田川が染まっている姿をみて河原に降りてしまいました。

綺麗な風景の中には引きつけられる理由があるんだなといつも感じます。
ただ綺麗なだけではなく、引きつけられる何かが大切だと思います。
家であれば「素敵なスタイル」よりも暮らす人に合った「居心地」「らしさ」という物を盛り込むことが「家づくり」の第一歩だと思っています。

家の影

家を考えるというと間取りばかりつい考えてしまいます。
しかし、間取りを考えながら他の事も多く取り入れながら
答えを出すのが私のお仕事。

その中の一つに影というのはとても重要と感じます。
四角い部屋、広い庭があってもこの影が暮らしには大切なんだと思いながら設計しています。

屋根の下、リビングの椅子、キッチンで料理など暮らしの殆どは影の中で暮らすと言えるかもしれません。
この写真の様にただの道であれば通り抜けるだけの物ですが、木々が生い茂り影が落ちるだけでのんびり歩きながら色々な物が見えてきそうな気になる気がします。
そんな少し一歩前に出て色々感じたりできる家づくりを考えています。


アート?家具?家に?「メイド・イン・カッシーナ」-まとめ-

2009年6月初週の週末に私は東京六本木ヒルズ森タワー52Fの
メイド・イン・カッシーナ展に居た。

各デザイナー毎に刺激をもらいながら歩いていた。
どのデザイナーにも新しい自分を感じながら
順路を無視した行動をとってしまった。
全てをここに書くわけには行かないので
数点ほど書かせてて頂きました。

part1 - Philippe Starck
part2 - Gio Ponti
part3 - Jean Marie Massaud

もしよろしければ参照下さい。

私はがカッシーナの家具を初めて見たのは18年前で
その頃思ったことが「かっこいい」「高い」「これなら作れるんじゃないの?」と言う感想でした。
それより家具好きな私は18年間「いかに自分に合う家具を作るか」を考えてきました。
初めは頭の中で考え必要な物を考え

 壁に張り付くPCデスク「WallDEPC」
 リビング収納「一本柱」
 座卓椅子卓切り替えPCデスク「StandDesk」
 2台のPCを収納し熱・音を伝えない「Shell」

そんな事をしていると
家具製作の限界が知りたくなってくる。
その為に著名な建築家も依頼する家具製作会社にお願いをして
家具作製図面のお手伝いをさせてらいました。
打ち合わせをしながら色々なノウハウを教えて頂きながら
数々の難題が有ることに気が付きます。

あのカッシーナを作る事が出来る思ったことは
とんでもなく途方もないことと言う事に気付いたのです。
あのデザインで質を保ちつつ製作することは高度な事なのです。
改めてカッシーナの偉大さを感じました。
選べば出来なくはないのですがそのままの仕上がりと精度を求めると
異常なまでにコストが高額になるのです。

「家を考えながら家具を考える」

キッチンも家具であり
押し入れの棚ですら家具になり得ることに気が付き
しかもそれは使う人は万人ではなく個人なのです。
その人に必要な物必要な仕上げを練り上げていけば
コストも作製工程も大きく省く事が出来る。


そう考えてプランニングを組み立てたのが「風を取り込む家」の制作家具でした。
今ある家具の容量を聞きながら調理配膳のしかたを見させて頂きながら
お皿の枚数・種類を調べながら家具の配置と使い方を検証しつつプランニングしました。

昨今、家具にはコストパフォーマンスに優れた物が多数あり
カッシーナの様にデザイン品質共に素晴らしい家具も存在します。
しかしどんな家具も大きく家・すまい・暮らしに大きく影響を与えます。
カッシーナはそんなファニチャーの世界を広く想像豊かに伝えていると感じました。

結果「高い」「作れそう」というファーストインプレッションは崩れましたが
私にはますますの家具に関しての関心は深まる結果になっています。

マッソーのアスペン「メイド・イン・カッシーナ」-part3

再び東京森タワービル52Fの私です。
会場は「メイド・イン・カッシーナ」

貴方は普段家具を選ぶ場合にどんなことを考えるでしょうか。
・家のサイズに合った家具
・家のデザインに合った家具
・コストに合った家具
ですがいざ売り場に行き様々な家具に触れていると
・手触りのいい家具
・体に合う家具
という要素が加わり初め
そうなると、とたんに家具を選びは難題になってしまいます。
難しい難題には代わり有りません。
私もきっと同じ事を考えてしまい、頭の中がぐるぐるとなるでしょう。

家具が建築かどうかはこの際置いておいて
家のプランニングの材料として考えると
私が会場を歩いていて「欲しい」と思ったソファーが数点ありました。

その一つがジャン・マリー・マッソー(jean Marie Massaud)のアスペンでした。
アスペン自体は180センチと260センチの2種類のソファーを中心として
様々なコンビネーションを用意されているソファーですが
私的には260センチ一本を外庭の見える少し幅を広めにした廊下に置いて見たい。
「デザインの自然との共生」とテーマ付けられた作品ですが
木漏れ日の中家族が行き交う様を感じながら読書にふけったり音楽を聴いていたい
きっとそれに気が付いた家族は自然と大きなソファーの側にちょこんと座り
全く別のことを始めるかもしれない。
そんな中から新しいコミュニケーションが生まれるのかもしれないと感じるのです。
リビングルームは各個人が自然とバラバラに生活できる広さを用意してあり
逆に言えば一緒に居ても案外干渉しあうことは少ない。
こういったスペースだからこそ昔あったような縁側コミュニケーションの一部が想像できるのではと
感じてしまうのです。
もちろんこのアスペンを使用しないでも十分可能です。
ですがこのアスペンだからそういった想像を膨らませる結果になったともいえます。

新しいスタイルを無理矢理探すのではなく
デザインや形から色々な想像を働かせ
自分なりの答えを見つけることが大切に感じています。

ポンティのレジェーラの意志-「メイド・イン・カッシーナ」-part2

前回からの続きになりますが。
6月も初週の週末、
私は六本木ヒルズの森タワー52Fでぶらぶらしていました。
当日は「メイド・イン・カッシーナ」と題し
カッシーナを支えてきたデザイナーをメインとする展示会が開かれていました。

カッシーナの創設を助けたとされるジオ・ポンティ(Gio Ponti)氏の
軽量で丈夫で名高いスーパーレジェーラ



会場にはシンボルの様にこのレジャーラが
山のように荷台に積まれたトラックの写真があった。
もし貴方が座る椅子を作るとして「丈夫」は普通に考える事なのだが
「軽量」は必要なのか?
椅子なんて丈夫であればいいのでは?
丈夫に作れば部材が必要で「重くなる」これが常識だ。
しかし、「丈夫」と「軽量」を兼ねれば同じ椅子でも「使い方」が広くなり価値が上がる。

  気軽に日の差す窓際に本と椅子を両手に移動してみたり

  キッチンの中に持ち込んで座りながら煮物のできあがる様を見ていたり

出来ることは多く広がり今まで、場所場所に用意していた椅子が一台で兼ねる事が出来る。
物を大切にする、物に愛着がわくと言うことは「使い続ける」事と密接な関係だと私は思っているが、出来る限り素敵な物お気に入りな物になる為の要素というのは
こういったことからかもしれないと感じた。

現在でこそ携帯電話に見られる様な、
コンパクト・軽量は外せないキーワードになりつつあるが
もしかしたらその口火たを切ったのがこのレジェーラではなかったのかと感じる。

こんな事を考えているとつい家の考え方を模索したくなる。
家をこれから建てようと考えるなら
かつて暮らした「家」での経験から見聞きしたことから「理想」を思い浮かべる。
しかし、これでは本当の建てたい家は「過去現在の中から選んだ物」になってしまう。
先述したスーパーレジェーラの様に必要な条件を確認しながら
その為の工夫を凝らし解決策を模索しながら家を提案させて頂く。
答え(コンセプト)は各自各家族それぞれにあるはず。
できれば、このコンセプトを探り話しレジャーラの様に暮らす人が愛着の持てるような
そんな家を設計したいと感じる。
その事が、「優しい人になれる家」に繋がると改めて感じた。

またもやペース配分がまずく次回に持ち越しをさせて頂きます。

お礼の一文
 先日驚いたことに私の事務所担当の広島カッシーナの今井さんから
 メイド・イン・カッシーナ参加のお礼の名詞と供に心遣いの入ったお便りを頂いた。
 会場で署名などなかったのでもしかしたら
 このブログを読んで下さったのかもしれない。
 感謝の念をここに掲載させて頂きます。
 合わせてカタログ上から少々写真を拝借している事をお詫びとお願いとして。


家具から家を考えるフィリップ・スタルクのL.W.S-「メイド・イン・カッシーナ展」

梅雨入りした東京で徘徊を続け
たどり着いたのは六本木ヒルズの森ビル52F
「メイド・イン・カッシーナ展」
アート?家具?というフレーズで開催されていた。

「カッシーナ」といえば有名ですが
高級家具屋・輸入家具屋と思われている方も多いのかもしれないですね。
ただ、デザイナーが用意した家具を売っているだけの家具屋ではなく
物作りの形としてより優れたデザインの物を
色々な感性に合わせて制作するには多くの技術が必要になります。
カッシーナはそんなデザイナーとコラボレーションしつつ制作を行い
共同で開発してきた会社です。
それがアートと感じる方も家具と感じる方も居るかもしれませんが
その先の答えを求めてきた会社と私は感じています。

今回はその様々なデザイナーを取り上げコラボレーションの歴史を

メインに展示されていました。






家具というのは非常に生活スタイルに密着しがちなコンテンツです。

椅子に座れば
畳に座るより視線は高くなり天井は低く感じ
その側でごろごろと寝転がる事も出来ない。
座っている場所は自ずと決まってしまい
毎日同じ場所からの風景を見ることになりやすい。
もしかしたら日本人は至って猫的な生活スタイルだったのかもしれませんね。

日本人には座の文化があるため椅子という文化が少し特殊に感じる方も多く
どこかインテリアとしての側面を見ているのかもしれませんね。
ですが人がくつろぎ落ち着く場としては大きな差が有るわけでもない気がします。
実際に良いソファーを見つけてしまうと、色々な妄想を駆り立てられます。
住宅設計においてもその他の設計においても
椅子の有無は大きく左右されます。



Philippe Starck(フィリップ・スタルク)のL.W.S.(レイジー・ワーキング・ソファー)などは
ソファーの上で休息・仕事・食事・睡眠など人間の様々な行動や姿勢を想定してデザインされました。1988年に制作されたのですが現在のライフスタイルの一つを大きく提案した作品に感じます。
座っている場所にしたいこと出来ることをそれぞれが持ち寄って過ごす
そんなテーマは今も多く息づいています。

しかし、いざ現実に考えると
長さが225センチもあり奥行きも91センチもあるソファー
日本の家は狭いからこんな大きなソファーは・・・
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、家に合わせてソファーを選ぶのはとても難しく
ドレスを見てモデルを探すのと同じ事かもしれません。

ではソファーに合わせて家の事を考える観点が・・・思うのです。

もしこのソファーのあるリビングを設計するならと思うと
あーでもないこーでもないと色々な妄想が膨らみます。
もしかすればリビングというよりソファールームやソファーコーナーを考えてみたり
落ち着きのない大きな大部屋に敢えてこのソファーを2台並べてみたり
そうなると収納や導線が・・・

などと思っているだけで
展示場の人の流れを無視した行動を取っている私が居るのです。

少しペースを誤ったのか他の家具の続きは次回に回そうと思います。

ギャラリー間「クライン ダイサム アーキテクツの建築」訪問から「混ぜる」

週末数人のクライアントとお話をさせて頂くために東京へ行ってきました。
ついでに少し回れる所をピックアップしつつ歩いてきました。
そのまず一つ目になるのが
ギャラリー間で公開中の「クライン ダイサム アーキテクツの建築」です。



南青山にあるTOTO乃木坂ビル「ギャラリー間」
題名のタイトルを訪れました。
先に書いておきますが、展示場のレポートではなく
個人的に感じて発想したことを書くつもりです。

「混ぜる」
二人の日本人ではない建築家で構成されるこのコンテンツに
感じたのは「日本人」の混ぜる事の苦手意識が自分の中にあると言うことでした。
単純に均一な素材を使用し集める事だけでコーディネート出来るとは思っていないのだが
形や条件から生まれてくる事が多い。
ただ解決策として形を起こすだけでは非常に無情な場合もある。
そこで色々な思考や発想を巡らせるのだが、二人の作品を見ていると
根本から一つの解決策があったかの様にまとめられている。
それが壁天井に繋がる木々のデザインであったり
壁一面に施された巨大な絵であったりする。
インナーガレージが家になっているVrooom!などに見られる自由度の高い断面コンセプトも
非常にコンセプトが明快に見えてくる。
どうも私の場合は「1+1=答え」と考えてしまう事に対して
「1+1+1=1」なのである。
混ぜると膨れすぎたり合わさり具合を如何に処理するかと悩むのだが
そんな事を微塵にも感じさせないくらいシンプルでわがままなコンセプトだった。
もっと「混ぜる」が「混ざっている」とするのでなく「一元的に」も考える要素を自分に取り入れてみたい。

「森の中に住みたい」というコンセプトがあれば
森の中の敷地を探し
木々がよく見えるように窓を開け
と条件を当てはめていくのはなく
「家」と「森」を一体に考える様な事は出来ないか。
もしかすれば部屋の中に森があり
木陰でのんびりソファーに座る
そんな発想も出来るのではと発想が膨らんできました。

参考URL:ギャラリー間「クライン ダイサム アーキテクツの建築」アーカイブ
       :Klein Dytham architecture

家は内と外の境界線 第五回

前回までの四回を読んでいただければ
解るかと思いますが
家の内と外というのは色々考えることがあります。
もちろん、考えることはその敷地毎にで全く違う場合も多くあります。

いままで普通建物を考えるときには
家の中ばかり考えて居ませんでしたか?
間取りだったり収納の事だったり。。。。

しかし、本当は家の外も含め建物を考えるべきだと思います。
それによって家の配置から間取り、窓の位置から
暮らし方まで変わってきてしまうのです。

私の場合はその敷地を何度も確認にいきます。
想定は出来ても発想の為にはそれが一番の
設計の材料探しだと想っています。

家は内と外の境界線 第四回

内と外のお話も第四回
今回は少し私の恩師の古谷誠章氏が講習会で話した事を
考えてみたいと思います。

モンゴル高原に暮らす遊牧民達はゲル(家屋)で生活されています。
一般的にパオとも言うみたいですが
簡単に言えばテントのような構造の移動式住居です。
ゲルはとても住居としては進化したおもしろい構造になっていますが
いまはそこは置いておきます。

古谷氏談
 「ゲルで暮らす方々は家の中には隔ても壁もなくプライバシーがありません。
  なにせトイレすら無いのですから。
  ではその人達にはプライバシーが無いのでしょうか?
  いえ、一度ゲルの外に出てしまえば廻りには草原がひらけ
  人がいるわけでもなく、十分孤独になることが出来るのです。
  家の外にこそプライバシーが存在するのです。」

私にとっても衝撃的でした。
プライバシーというのは「家の内」の状況というわけでなく
人に与える条件から導かれるのです。
ならば条件さえそろえば家の外でも内でもプライバシーを
確保出来るのではないかなと思うわけです。

家の内の外の境界線 第三回

敷地に家を建てれば
敷地の中で「家の内」と「家の外」が出来ます。
その境界になるのが家の壁でもあり屋根でもあります。

今回は「敷地の中の家の外」とは少し違い
「家の外で更に敷地の外」の事を考えてみます。

窓から見える風景
というのは基本的に敷地の外の風景です。
よりよい風景を家から眺めたいという気持ちはあるのですが
それはここではひとまず置いておきます。

家を敷地目一杯に建てた場合と
家を隣地の建物だったり周辺環境(敷地の外)を考えた上で計画した場合のお話です。

目一杯建ててしまうと隣地建物との距離が非常に短く
窓からは隣の建物を見る風景になることがよくあります。
逆に言えばその窓の前に「壁」があるのと一緒の事ですね。
これでは日の光が入ってくるのは少し難しくなってしまいます。

しかし日照角度から窓の高さ・形と大きさなどを考えれば
見えてくる風景も全く違う物になります。
この為に一番大切なのは隣の建物までの距離です。
隣との距離さえあれば
窓を高い位置に持って行けば
人は見上げるように空を見ることが出来るでしょう。
地面すれすれの窓にすれば地面しか見えないでしょう。
それも隣地との距離次第なのです。
本当に必要な距離を配置するには
敷地より外の部分の環境も大きく影響してきてしまいます。

家は内と外の境界線 第二回

前回のお話から
家は外と内の境界線に存在する物として考えると

家の外も中の様に使用できる

としたらどうなるのでしょう?
少し考えてみた一案を書いてみます。

1階のスペースをオープンに考え
大小ある庭にはみ出していけるプランです。
「抵抗なく外に出て行ける」
ということは裏を返せば外の土地も
内部として利用できるのではないでしょうか。
通常の閉鎖された内部は2階にあり
天候・気候によって使い分けを行います。

家の外とつながっていると衛生的な問題があります。
空調の問題から雨の排水から泥汚れの棲み分け
靴にしてもどう使うか
いろいろに考えることは無尽蔵に増えていきます。
しかし、そういったことを計画をしプランニングするのも
私の勤めなのです。

上の案はあくまで例ですが
色々考えた上でコンセプトを決定し計画すれば
住む人にとって新しい空間の一つが出来
新しいライフスタイルが生まれると思います。

家は内と外の境界線 第一回

」というのは
外の世界と中の世界の
境界線」ともいえますね。

今回はその境界について少しお話してみようと思います。

普通家を建てる時は今ある敷地を利用して
コストの許される限り最大限の建物を建てようという事を
考えておられる方もいらっしゃいますし
それが価値を高める当たり前の事と思われている節があります。
特に日本では土地は非常に高価な物です。
余らせればもったいないと言う気持ちがありますね。
これはとても大切なことなんです。

実は日本の戸建て用の団地敷地分割は
この定義で「一戸建て」の建物が入る大きさが決まり
その値段が決まっている様に思うのです。

その為なおさら団地では一戸建てが綺麗に入る状態になり
お隣さんとの距離もそれなりにといった状態になります。
分譲住宅街のどの建物も殆ど同じ配置になってしまうのも
これが原因かもしれません。

だからといって建物の形を考えて敷地を変えることなんてできませんね。

では、もし「家の外も中の様に使用できる」
なんて考えが浮かんだらどうでしょうか。

次回はそんな家の内外の事をもう少し掘り下げて見たいと思います。

風の回る家


何も考えずに水槽の中に、
買ってきた熱帯魚を放すとどうなるでしょうか。

それと同じように、家も周囲の環境に非常に敏感なのです。
ですから、色々な事を土地や環境、そして風土に学ぶべきだと思います。
設計するにはたくさんの情報の中で考えて行けたらといつも思っています。

「気持ちの良い風がどちらから吹くのか」
「暖かい日差しはどちらからくるのか」
「廻りの家からの影響はどうなのか」

という基本的な事から

「道路の交通量」
「環境からの影響」
「生活に活かせる利便性」
「地域の風潮」
「暮らす人の今までのこの土地での過ごし方」
と挙げればきりのないくらいの情報が
その土地にはあります。

簡単に想像できる家を造るだけなら
全く必要ないことかもしれませんが
私は一つ一つの情報を一度ほどいてまとめることから
全てを始めます。
「環境に良い建物」といって環境に良い材料を使用するだけでは
難にもなりません。
もっとパッシブに対応出来る物と思います。

写真で見て「黒い壁」「四角い建物」どこが周囲に・・・
次回改めで記事を書こうと思います。


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ダイニングからお花見です






風の回る家の目の前には陸上自衛隊海田駐屯地があります。
先週末は2000本におよぶ第13旅団のさくらの一般開放日でした。
お施主さんにお誘いを受けて少しばかりのお花見ができました。



対岸のさくら並木です。
まだ八部咲きでしょうか。
この時期を飾る春の名物ですね。

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感じて楽しめるキッチン

キッチンと言えば「機能」であったり「収納性」だったり、色々考えてしまいますが
私の考えるキッチンはそれに併せてもう一つ大切な事があります。
キッチンは家事の城とも言える所ですね。
一日でキッチンに立つ時間というのは案外長いと思いませんか?

   食後の後かたづけをしながら洗濯物を回してみたり

   家族の帰宅を待ちながら料理の支度をしていたり

   冷蔵庫の中身を確認しながら買い出しの物を考えてみたり

   ゲストが来る時間を気にしながら準備をしていたり

人それぞれのキッチンでの暮らし方があると思います。
風の回る家では、片付け上手な奥さんに外の風景を見て頂きながら
家事が出来るスペースをご提案させて頂きました。

ちょくちょく目の前の電線に小鳥たちが羽休めに来るようです。
そんな姿だったり、角度を少し変えてみると離れた大通りの道の車が見えてみたり
その向こうに電車の走り去る風景も見えます。
風景は北面になるため夕方になると夕陽に当たる街並みが赤く染まり
正面には山並みが見え、天気の変わって来る様が見えてきます。
そんなキッチンの配置と窓の位置を考えてみました。

  「今日は道が混んでるね」

  「向こうの雲行きがあやしいな雨が降ってくるかも」

  「そろそろ夕方になってきちゃったね」

そんな、廻りで有ることを遮断するのでなく
自然に感じながら暮らして欲しい為の窓です。
自然と感じれば色々な事が解って来るようになり
それは気持ちの安心に繋がると思っています。
生活のゆとりというのはもっともっと自由に色々な物を
感じながら暮らせる事ではないかなと思います。



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三角形の土地って無駄が多い?

どんな敷地にも建坪率【ケンペイリツ】と言うのが決まっています。
敷地を家が一杯に建ってしまうと、周囲の環境に影響が大きすぎる為
建築基準法でその割合の上限が決まっています。
その割合は土地により「住宅用」「商業用」「工場用」などと用途が決められ
その場所によって指定されています。

一般的な場合は
住宅地では60%を超えてはいけない事になっています。
となると敷地のどこかを、余らせる様に考えなければなりません。


多く見られるのが、道路側に駐車場を配置する関係と
出入り口のポーチとお庭を用意する為
上図の様に道路側を開けて建物を奥に配置というパターンでしょうか。
無駄もなく建物も正方形に近いプランニングが可能になります。

今回設計させて頂いた「風の回る家」の場合
敷地が三角形です。
「三角形の土地は無駄が多い」
とよく言われがちですが、考え方一つで良くも悪くもなるのです。

「風の回る家」の敷地は見事な三角形でした。
そこに家を配置します。

今回の場合はこのように配置させて頂きました。
図の下側が道路なのですが道路に沿う様に、建物は長細くなっています。
何故こうした形になったかにも理由があります。

三角形の土地に四角の建物を持ってくることで
建物の廻りに三角形の空き地が出来ます。
その三角形の空き地もやはり大切な土地なのです。

「勿体ないから建物をいっぱいまで建ててください」

と言われる方も居ますが勿体ないから敢えて建物で詰めずに
空き地にして新しい利用方法を考えるのも一つだと考えます。

 ・隣の建物と平行に配置されない為に視線が合いにくい

 ・隣の建物までの距離が一定にならないために建物同志に一定の距離感が保てます。

 ・一定でないために風も光も場所により変化することになります。
     通路のような外構では明るさに変化もなく
     普通の場合はただの通路の様な建物も外も
     変化ある空間として利用出来ます。
     室内からみても
     窓の外がすぐ通路というより何か別の物の方が
     人にとっても優しいのではないかと感じます。


日の光は南側から来るとします。
一般的なプランの場合こういった日の当たり方をしますね。

ですが三角形の敷地に建った長細い家の場合は
こうなります。

では二つの場合の光が外壁に当たる面積を考えてみましょう。


見て頂くと、影の面積は長細い建物の方が大きい事になりますね。
あくまで方位を考え敷地を考えた結果なので
全ての土地でこれが良いとは当てはまりません。
因みに南東に長い建物にした場合は、
全く逆の効果になってしまいますね。

ですが少なくともこの三角形の土地に建つ家に沢山の光を
取り込める配置と形は長細い建物の方が
四角い家より有利と解りますね。

どんな土地にも必ず特徴があるはずです。
それを活かして建物を考えるのと言うのが大切と感じています。

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建築士宮本正崇のブログ再出発します

改めましてこのブログの筆者 宮本 正崇 [みやもと まさたか]と言います。
「優人舎一級建築士事務所」を去年立ち上げました。
孤軍奮闘覚悟で立ち上げた理由としまして

「お客さんととことん話しをし中立な立場でこだわった物造りに携わりたい」

そう思ったからです。
設計という役目は「図面を作成する仕事」と思われがちですが
実は本当の役目として「住む人の為にベストの建築物をお互いに創造しあう仕事」と思っています。
綺麗で明快な図面を書くことは大変重要な事ですがそれをいくつ書こうとも元のプランがベストでなければ全く意味を成しません。

家は大量生産できる商品ではありません

間取りはパズルでもありません

なぜなら住む人のライフスタイルから始まりその土地の周囲の環境であったり風土条件はそれぞれ全く違う為それぞれを考慮に入れ考えた上で家がを作り出さなければベストな家にならないからです。

よく家をご希望される方にお話を聞いていると
「40坪ぐらいの4LDKで2階建てでリビングは10帖は欲しいです」
という例を挙げられるます。
この条件で家のプランニングをするのはとても簡単な事ですし
お客様も容易に規模や大きさが想像しやすいと思います。
ただ決め毎には必ず理由が存在します。

例えば「リビングは10帖欲しい」を挙げれば
・ゆったりとしたリビングでくつろぎたい。
・家族みんなで集まって仲の良い生活を送りたい
・ご近所さんも呼んで楽しい時間を過ごしたい
等々人それぞれの理由が有るはずなのです。

ですから私はその本当の理由を大切にプランをお話をさせて貰いながら考えます。
そしてベストプランを導いた結果をみなさんにお送りするのが私の最大のやり甲斐です。

そんな私の考える事や日常の思うこと等を少しずつここのブログで紹介していきたいと思います。
よろしくお願い致します。

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