ポンティのレジェーラの意志-「メイド・イン・カッシーナ」-part2

前回からの続きになりますが。
6月も初週の週末、
私は六本木ヒルズの森タワー52Fでぶらぶらしていました。
当日は「メイド・イン・カッシーナ」と題し
カッシーナを支えてきたデザイナーをメインとする展示会が開かれていました。

カッシーナの創設を助けたとされるジオ・ポンティ(Gio Ponti)氏の
軽量で丈夫で名高いスーパーレジェーラ



会場にはシンボルの様にこのレジャーラが
山のように荷台に積まれたトラックの写真があった。
もし貴方が座る椅子を作るとして「丈夫」は普通に考える事なのだが
「軽量」は必要なのか?
椅子なんて丈夫であればいいのでは?
丈夫に作れば部材が必要で「重くなる」これが常識だ。
しかし、「丈夫」と「軽量」を兼ねれば同じ椅子でも「使い方」が広くなり価値が上がる。

  気軽に日の差す窓際に本と椅子を両手に移動してみたり

  キッチンの中に持ち込んで座りながら煮物のできあがる様を見ていたり

出来ることは多く広がり今まで、場所場所に用意していた椅子が一台で兼ねる事が出来る。
物を大切にする、物に愛着がわくと言うことは「使い続ける」事と密接な関係だと私は思っているが、出来る限り素敵な物お気に入りな物になる為の要素というのは
こういったことからかもしれないと感じた。

現在でこそ携帯電話に見られる様な、
コンパクト・軽量は外せないキーワードになりつつあるが
もしかしたらその口火たを切ったのがこのレジェーラではなかったのかと感じる。

こんな事を考えているとつい家の考え方を模索したくなる。
家をこれから建てようと考えるなら
かつて暮らした「家」での経験から見聞きしたことから「理想」を思い浮かべる。
しかし、これでは本当の建てたい家は「過去現在の中から選んだ物」になってしまう。
先述したスーパーレジェーラの様に必要な条件を確認しながら
その為の工夫を凝らし解決策を模索しながら家を提案させて頂く。
答え(コンセプト)は各自各家族それぞれにあるはず。
できれば、このコンセプトを探り話しレジャーラの様に暮らす人が愛着の持てるような
そんな家を設計したいと感じる。
その事が、「優しい人になれる家」に繋がると改めて感じた。

またもやペース配分がまずく次回に持ち越しをさせて頂きます。

お礼の一文
 先日驚いたことに私の事務所担当の広島カッシーナの今井さんから
 メイド・イン・カッシーナ参加のお礼の名詞と供に心遣いの入ったお便りを頂いた。
 会場で署名などなかったのでもしかしたら
 このブログを読んで下さったのかもしれない。
 感謝の念をここに掲載させて頂きます。
 合わせてカタログ上から少々写真を拝借している事をお詫びとお願いとして。


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