庭と家とそして物語

家づくりとよく言われますが家だけ考えればいいわけではないと何時も思います。
白黒のオセロのような物で室内がクロなら外はシロでお互いの状況によって入れ替わり変化していきます。
またシロクロはっきりしない部分があったりするのが家の設計。

先日松江の方へ足を運びました。
小泉八雲という名前はご存じない方はたくさんいるかと思いますが「耳なし芳一」の物語を知っている方は多いと思います。その物語の作者でギリシャ人でありながら日本の文化を偏見なく受け止められた人と説明にあります。その方のお住まいになられていたお家のお話をさせていただきます。

見事な庭先です。しかしとりわけ大きく広い部屋ではありません。
2.3人がのんびり庭を眺める程度の居間があります。

居間

この部屋の北側奥には2つの部屋に繋がっています。
説明によると小泉八雲氏はこの左側の庭から始まる物語を庭にしたと書かれていました。
そしてそれを窓から眺めながら煙草を吸っておられたそうです。



下の写真が一番北側の部屋になります。この3つの部屋が直線上に南から北まで並んでいます。

庭を素敵な借景と捉えればそれまでですがそれだけではないものを感じました。
この3つの部屋を何度か往復しているとなんとも楽しんのです。部屋部屋場所場所で見えてくるものが変化する様は紙芝居を見るかのようにいろいろ移り変わっていきます。3つの部屋の天井の高さもそれぞれバラバラで部屋毎に座った感じも全く別物に見えてきます。こちらで文章に起こすのは余りにも難しいのですが小泉八雲という人は家と庭という舞台を使い本を書いているのではと思わされました。

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