設計実例-あつまりの家 Youtube公開中
家族同士
近すぎてもだめ
遠すぎてもだめ
ちょうどよい距離
だから
ひとが自然にあつまる
そんな家を考えました
もしよければ少しお家によっていきませんか。
設計実例-あつまりの家
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家族同士
近すぎてもだめ
遠すぎてもだめ
ちょうどよい距離
だから
ひとが自然にあつまる
そんな家を考えました
もしよければ少しお家によっていきませんか。
設計実例-あつまりの家
広島県三原市の「やまの根っこの家」へご挨拶に行ってきました。
この家が建って6年が過ぎ家族の暮らしにも変化があるようで旦那さんも家の前にある畑仕事に本腰を。
「これからも暮らしやすいサイズ感」とお言葉を頂きとても嬉しくなりました。
人も家族もそれぞれ暮らし方が違います。
建替え前の大きな母屋を思い出しながら今のサイズを一緒に話しながら考えたプラン。
改めて実感いただけたことが本当に嬉しく感じました。
家の設計について日差しは重要なファクターです。
2つのプランで真夏の夕日をシミレーションしてみます。
日時は8月1日の18:00で設定します。
まずプラン1から見てみます。
そして夕日を室内に入れないように家の形を変形させてみます。
プラン2はこちらになります。
形を変えることで日差しを抑えることもできます。
階段は階と階を繋いでいますよね。
プランにも大きく影響するパーツなんです。
そして空間に開きも生まれやすい場所。
階段下をトイレとしてみたり収納にしてみたり。
上がり降りにちょっと目が行く様なものを用意するのもいいかもしれませんね。
保育所の階段に飾り棚を設けました。
少し用事があり救世軍呉保育所へいってきました。
屋内遊技場の吹抜けに「七夕飾り」が吊るされていました。
設計打合せの時にこんなことも話していたのが懐かしく感じながら
実際にその光景を見るととても嬉しくなります。
救世軍呉保育所で門柱でお世話になったアイアン作家のアインシュミットの天利さんからポートフォリオが届きました。こうして繋がりが増えて行くことは個人的に本当にありがたく思います。
またお世話になる日が来ますように。
アイン シュミット ホームページ
沢山の方々のご協力を頂きながら無事竣工を迎えました。
その際に作成しました写真スライドショーを公開させていただきます。
今日は設計者として携わらせて頂きました救世軍呉保育所の竣工式でした。
様々な方のご協力ご尽力を頂きながらこの日を迎えることが出来ました。
園児の皆さんが夢を見ることが出来る場所になることを心から願います。
まだ工事は少し残っております。
最後まで気を抜かず進んでいきたいと思います。
保育園がお披露目になりました。
ここまで本当に沢山の方々のご協力がありたどり着くことが出来ました。
旧園舎からの引越しも無事終わり、園児や先生の皆さんの声が聞こえてきます。
まだまだ手を尽くす場所がありそして旧園舎の解体改修とまだ暫く続きます。
その声に励まされながらですが、改めて気合を入れながら進みたいと思います。
公益社団法人広島県建築士会の発刊する建築士HIROSHIMA。
その2016/7No.174号に「やまのねっこの家」が紹介されました。
こうして様々な方々の目に触れるのはとてもうれしいことです。
当たり前ですがどんな家にも必ずあるのが「出入口」ですね。
そんな「出入口」ですが「家の顔」と言われます。
今回は私がリフォームする前から出入口が素晴らしいと思ったお家の話をしたいと思います。
上の写真左側の門を抜け右側に入れば玄関へ逆に左に行けば庭へつながります。これだけではよくある流れに感じますが、私が素晴らしいと思った理由はここからです。
窓と道路の高さ
門柱の間に窓が見えますが来客が室内から解る様にこの窓はリビングに繋がっています。この窓の高さが絶妙で門を抜け階段を登っててきた人が見えるぐらいの高さになっています。ですから階段下の道路を往来している人々の視線はそう気になりません。
そして写真で解るように家の前の道路は右側に傾斜がついています。右側に行けば行くほど家との高さはずれていきます。それを上手に利用し玄関戸の正面の道路位置からは玄関戸を開け放しても中が見えないぐらいの高さになります。それを手前の植栽が助ける感じになっています。
一石二鳥の窓
上の写真から玄関の上に四角の窓が見えます。
内側から見ると下の様に吹抜け玄関ホールの明かり取り用の窓とわかります。
ですがこの窓の素晴らしい所は2Fの寝室にも窓がありその室内から窓越しに窓が見えそして外が見えます。このことで2Fにいても道路の様子が伝わってきます。そして玄関正面の植栽がここでも活きています。
ただ出入口だからと門と玄関を用意し玄関ホールが暗いからと窓を付けてしまうと1個1個がばらばらの役目しかしてくれません。
それぞれの関係性を考えた上で1つの物で2つ3つの役割をさせてしまう。家の間取りだけを見ていてはこのような事は出来ないと痛感させられます。家の周りを含め道路も家づくりには欠かせない材料なのですよね。
ここの素敵な出入口をもっと素敵になるように考えながらリフォームさせていただきました。
「見通す家」(url:http://www.yuujinsha.com/pages/works/06.html)
ホームページにはスライドショーを載せていますが
今回の内容は家のコンセプトに絞って作ってみました。
もしよろしければ一度見てやってくださいね。
暮らしているとなんとなくこれいいなと思った事が気軽にできるというのは大切だと思います。
少しでも好きなモノに囲まれて豊かな生活にしてほしいからです。
ですから私の設計する家はインテリア性をならべく抑え背景になれる様に空間づくりを考えています。
出来れば暮らす人がモノをあれもこれも置ける為に収納のお話には多くの時間をさきます。
先日やまの根っこの家に挨拶に行ってきました。
玄関ポーチの塀の上がとっても素敵になっていました。
家が完成して人が暮らし始めると色々な物語が動き始めます。
物語が紙にペンで書かれるように家に少しずつ跡となって毎日刻まれていく様に思うこともあります。
そう思えば家を考える私自身とても責任を感じる共に更にやり甲斐も生まれてきます。
先日去年完成したやまの根っこの家へおじゃましてきました。
様々な物語を見ながらこれからまた楽しい物語を考えられる人となりたいと改めて感じます。
内覧会沢山の方々に来て下さり無事終わり、先週末には無事引き渡しを終えることができました。
ご依頼の一報を頂いた2012年の初めから約2年半。長いといえば長いですが個人的には充実し短く感じる期間でもありました。
長い分様々な難問もありましたが色々な人に支えられながら完成を見ることができました。お力添え頂いた方々に本当に感謝します。
家が建った後でも私の仕事はまだこれから。
一生かけてこの家とご家族とお付き合いさせていただければと思います。
ひとつひとつ問題をクリアしながら一歩一歩と現場は進んでいます。
この家は山麓の傍に昔からここに暮らすご家族のための家です。
土地に根ざしご近所さんとも世代を超えての長い付き合い。
そんな今までの積み重ねられた暮らしを話し合いながらこれからを考えた家。
家族はバラバラと母屋と納屋の広い家にそれぞれ散らばってみたり集まってみたり
人と一緒に物も散り散りバラバラと整理がつきませんでした。
この家はそんな物の種類や動きを考え人が通る場所にそれぞれ収納を設けてあります。
先週末山のねっこの家が
天候にも恵まれ無事に棟上げしました。
大工さん達の気持ちのいい掛け声が現場で行き交っていました。
柱や梁が入ると随分と空間が解りやすくなります。
家の基礎は家を支えるとても重要なものです。
しかし建ってしまえば見えにくい場所でもあります。
来週はいよいよ棟上げです。
12月に入り一週間経ちました。寒さも本格的になってきはじめましたね。事務所のご近所さんから柿をいただきました。
先日現場で建物の位置決めの打ち合わせをしてきました。写真では解りにくいのですが白いビニール紐が建物の外側のラインになります。このラインを頼りに暫く家の間取りをイメージしながら視線の方向や窓の位置などをアバウトですが確認しながらグルグルと回っていました。
日曜日に前回の記事の名刺のデサインになっている家の地鎮祭がありました。
関係者の皆さんの顔と祭壇に玉串が並びました。改めて身の引きしまる思いです。
名刺も喜んでいただけたみたいで数枚改めて渡させていただきました。
今施主さんご家族はアパートに引っ越されていますが改めて今迄の家の事を見なおす機会になっておられるようです。
これから新しく建つ家でより実感していただきたいと思います。
あけましておめでとうございます
実家のある広島県三原市友人のハンドメイドアクセサリー&喫茶店の看板を組み立てました。
駐車場の部分にと色々話して最終的にこんな感じのものに。
朝から天気もよく気持ちのよい日和でした。
いくら考え図面を書いても組立が上手く出来ないとだいなしになってしまいます。
そこで登場していただいたのが今日の主役のかねもりさん。
しっかり寸法を取っていただきながら凄く丁寧に組み立てて頂きました。
ただ看板では少し面白くないので今回は「模様替えできる看板」がテーマ
こんな感じでクリアな板を看板前に差し込めるようになっています。
まだ何も書いていませんがこのクリアな板に色々な絵を書いてもらって看板と重なって見せます。
クリアな板は何枚か種類を作って入れ替えて模様替えしてみようという考えです。
かなもりさんにぴっちり丁寧に組んでいただいたので気持よくスーッと入って行きました。
無事完成しました。
最後にみんなでコーヒータイム。
handmade cafe K-works
こちらで手作りアクセサリーと美味しいコーヒーが頂けます。
より大きな地図で handmade cafe K-works を表示
週末お家の打合せに行ってきました。
今あるお家を見ながら色々な暮らしを感じるのはプランニングの大切な糧になります。
私の考える家は「優しい人になれる家」
それには「ご家族が安心に暮らせる」ことはとても重要な事。
その為の「ご家族の暮らしにあった家でもあり気持ち豊かさを感じる家」でなくてはと思っています。
「暮らし方は家族それぞれ違う」
その為にもまず設計する私がご家族に教えてもらわなければいけません。
後案外暮らしているご家族は無意識に生活していることもあり「暮らし方」をご家族で話すことはなかなか無いと思います。ですから、まず家族みんなで意見を聞き合う事も大切だと思います。
「こうなの」と話そうとしても「部屋がいくつで何が必要で・・・」と今の生活に併せた希望しか考えられないので私に伝えてもらえません。
そこで私が設計に入る前にご家族に配っている物があります。
ご家族暮らしのアンケートpart1です。
家族それぞれ部屋毎に思うことを自由に書いて頂きます。
そして最後に家族みんなで話して書いてもらいます。
これが第一段階
そしてアンケートpart2ではpart1から出てきたキーワードや気になることを抜き出して
部屋の部分をキーワードにして書き出しまたみなさんに話して書いてもらいます。
これで第二段階
このアンケートでまず「ご家族」で言い合ってもらったり話してもらいます。
私はこの内容から色々な事を教えて頂けます。
それを元に改めてご家族とお会いさせて頂き参考にしながら打合せを進めさせて頂いています。
みなさんも一度くらいご家族と「暮らし方」話してみませんか?
家族暮らしのアンケート(4人家族+ペット編)
アンケート用紙<part1>
アンケート用紙<part2>
北海道札幌リフォームProject「家-ぃ」の完了検査と引き渡しを終え先日帰ってきました。
今その時撮らせて頂いた写真をホームページ用にまとめています。
北海道札幌はとても気持ちの良い季候でした。
完了検査では図面と現況を照らし合わせ確認させて頂きました。
Tご夫妻の報告写真でとても良く現場の状況が伝わって来ていたため
現場担当の瀬戸さんとも打合せをしっかり出来たため
大きな修正箇所は見あたらず、数点の細かい修正で設計完了検査を終えることができました。
今回のリフォームは色々な意味で私自身にもとても勉強になりました。
しっかり家づくりを考えられた事はTご夫妻と関係者の皆様のご尽力によると改めて感じさせられました。
「4人目の家族」と言って頂けたのはなにより嬉しい事でした。
現地で完成写真を撮りましたが家具もない写真ですがまとめていきたいと思います。
暮らしの伝わる引っ越し後の写真は写真家でもあるTご婦人にバトンタッチして
楽しみにのんびり待ちたいと思います。
届いたらHPに随時追加していくのでお楽しみに。
琴似(ことに)の夕景
野菜スティックを蟹ミソにつけて・・・。
とてもこれが美味しくて
いよいよ明日25日の夕方から北海道へリフォームの完了検査に向かいます。
今回も東京まで高速夜行バスに乗り
東京から飛行機で北海道入りの予定です。
併せてTご夫妻さんと工事には入らない部分
簡単に言えばリフォーム後のアレンジを考えながら
もっともっとよりよい暮らし方をお話ししてきたいと思います。
家や部屋のプランニングがハードですがそれはそこでどう暮らすかというソフトが有って成り立っています。
そのソフトの面はもちろん説明後ご理解頂いていますが
実際その空間が出来て説明しているともっと新しい暮らし方の発見もあります。
そんな繰り返しをすることでより楽しくより明るい暮らしが出来ると思っています。
月末まで事務所を開けることになります。
札幌のリフォーム現場の状況を逐一Tご夫妻からご連絡頂きながら
写真を見させて頂きながら確認しています。
18日昨日の現場風景です。
現場が始まってこれまでにも現場監督の瀬戸さんと何度も連絡を取り合い
Tご夫妻とも何度も連絡し合いをしながら進んできました。
いよいよ最後のアイディア説明です。
クライアントのT奥様と私は写真繋がりで知り合いになりました。
そんな個展も開いた経験もある写真家の奥様と
昔「建築的に個展をプロデュースするなら・・・」と話した事がありました。
そして今回は「暮らしに写真を」
アプローチには歩幅を狭くしてもらってリビングに入ってきて欲しい。
そんな事を感じながら考えた玄関ホールを使った写真展。
家を訪れてきた方がするりとリビングに直接行くのではなく
すこし時間を掛けながらなんとなくTご夫妻の事を感じながら入ってくる。
合わせて階段の上の踊り場の手摺りの間から
コンリー君が勢い余って飛び出さないだろうかという不安がありました。
階段の踊り場横に写真のはいったアルミパネルを設置出来るように
階段の内側に板を置きそこにアルミパネルのガイドを通した紐をぐるりと回す様に考えました。
紐をずらせばアルミパネルの角度も調整出来ます。
合わせてホールの壁に簡単に取り付けられるフォトフレームを考えました。
背景に単色の板を敷き目立たないようにその色に染めたブルタック
で写真とアクリル板で自由な場所に固定出来るフォトフレームです。
しかし実際実はこの両方の内容は現地では少し変化することになっています。
コンリー君の落下防止は板→横桟に変更
フォトフレームに関しては話していると「そういえば写真展につかったアクリルパネルがあるよ。」
と出てきた段ボールからは素敵なアクリルフレームを既にまとった写真の数々
「これ並べればいいんじゃ・・・」ということで最終結論になりました。
そして、月末の工事完了の日がいよいよ近づいてきました。
また北海道の地へ来週向かいます。
そこでみなさんの笑顔に逢えることを楽しみに。
家のプランを考えるというのは家の中の事も大切ですが
家や部屋の外とどう繋がるというのがとても大切なことだと思います。
窓や扉を部屋から無くしたと想像すればどれだけ「外」というものから貰っている物が多いか解ります。
episode-4にあった窓越しに見えてくる風景もその一つ。
「感じて使える扉を用意しよう」
「ただいま」と帰ってきたご主人さん
「こんにちは」とやってきたご近所さん
「ふー」とコンリーくんの散歩から帰ってきた家族
そんな風景が伝わってきて欲しい
元からこの家の導線が玄関→リビング→食堂→トイレ・お風呂という線上の流れと範囲だけで生活が終わってしまうのはとてももったいなく感じていました。
そこでもう一つの導線を作り「回遊」「便利」「感じる」ことが出来る扉を今回は新しく一枚だけ用意させて貰いました。
前から家の食堂とリビングの間にあった天井から防煙用の垂れ壁が降りており
そこには網入りの硝子が入れ込まれていました。
今では余り見ない凹凸のある硝子ですがこの家の歴史を感じれる部分でもあります。
その上このテクスチャーがとてこの家に馴染んで感じたため先程の感じる扉の中にはめ込む事を考えました。
現在工事は順調に進行中です。
Tご夫妻様や施工の瀬戸さんと色々話ながら工事は解体を終え造作へ移っています。
そんなT奥さんのブログに工事状況が載せられています。
新・恋の話でもしたいところだが。:カテゴリー「家のこと」
洗面脱衣室廻りは今回のリフォームで唯一既存の家を大きく替える部分それが洗面所の部分です。
実は過去のリフォーム経緯から以前にもプランニングの変更があった場所と解りました。
リフォーム前の写真です。
キッチンから洗面所入り口
洗面所内からキッチン方向へ
洗面所に窓が無いために薄暗いイメージになっています。
昼間でも照明が必要になっていました。
浴室の窓からの日光を感じる。
北東の向きであるこの窓とトイレの窓は朝昼にかけて光りが入ってきます。
光りを開ける
トイレと洗面所を一体化することで一つの空間として既存の窓からの光りを取り入れる事を考えました。
その為洗面台には通常の場合収納と鏡が前面に有るため窓を塞いでしまいます。
そこで前に鏡の付いた開き扉と窓からの光りを解放出来るように考えました。
普段使いするには歯ブラシなどの色々な物が置ける様にその奥に奥行きの浅いカウンターを用意しました。
もしもの時の為にトイレ部の腰壁を取り去るだけで車いすの介護も考えたプランニングとしました。
北海道の酷寒な気候には機械室が屋内に必要ですがメンテナンス用の扉が必要になります。
といってもメンテナンスの時には棚を外す必要がありますが常時開け閉めするわけではないので
その前に可動棚を用意させて頂きました。
トイレも洗面所も生活にはとても大切な場所となります。
特に使い勝手については重要で人それぞれの使い方や感覚があります。
便利なだけを考えてしまうと気持ちの良くないスペースになることもあります。
その辺を大切にくみ取りながらプランニングしていきたいと思っています。
ご自宅の玄関の下駄箱上に買い置きの綺麗なワインボトルが数本置いてありました。
また、お二人でも飲みに行かれる様でお二人のお酒の時間はとても大切になさっておられるご様子。
そして廊下を抜け台所を抜ける時に冷蔵庫の横に北海道の地図がマグネットで貼り付けてありました。
この地図にはこの家族が通った道を赤マジックでなぞってあり「北海道これだけ制覇したんだよ」と見せて頂きました。
居酒屋Ted状態で北海道のお話をしているお二人を見ながら、
普段からお二人でこの地図で予定や思い出話などを話しているのでしょう。
そして、そんなお二人をコンリーくんは見て喜んでいるんだと感じました。
思い出を綴る様に線をひかれた地図
この中には色々な思い出が大切にしまってありました。
地図を見ながら遊びに来て頂いた人とお話する楽しい談話がみえてくるお二人。
1.普段見て話す物とものとそうでない物を分別できる掲示板
2.お二人が並んで落ち着ける場所
3.居酒屋Tedを愉しみながらキッチンも交えて話せる空間
家族にそんな地図や写真などの色々な物を大切に出来る為には。
ダイニング隅の三角な部分にそんな思い出を大切に出来るスペースを作れないかと考えたのが
この引出ギャラリーと酒蔵バーです。
引出しギャラリー
部屋の中を斜めに走る引き戸の様なパネルに裏表を利用し掲示板としました。
普段は閉めることで収納の扉になり表面は普段の掲示板。
その掲示板を引き出すことでキッチン内からも見える様に配置しています。
引き出した裏も写真などを貼ることが出来る様に考え、
リビングからはちょっとしたギャラリースペースになるように考えました。
この引出しパネルは床に段差を付けない様に吊り戸としてあります。
酒蔵バー
引出しパネルを開けると2枚の棚板があります。
下の棚板はその前に椅子を並べてちょっとしたカウンターバーになります。
棚板にはワインなどの買い置きを並べて頂きます。
その奥に照明を入れて頂きワインボトル越しに見える明かりでくつろいで頂きたいと思います。
札幌滞在中にTご夫妻が暮らしている家に行かせて頂きました。
それは、ご家族の暮らし方や雰囲気を感じさせて頂くためなのですが
まずこのご家族の大切な空間がこのキッチン廻りにあると感じました。
「居酒屋Ted」という料理人の経験のあるご主人の愛称がついた雰囲気を味わいながら料理を振る舞って頂きました。そこには「料理を家族で食べる作る愉しむ風景」があり、ご家族がキッチンとダイニングを巻き込み一つになるのです。1.8mしかないキッチンにもかかわらずそのスペースは活き活きとして見えました。
今あるキッチンのスタイルを基本に雰囲気を残しつつ
新しい家の大きさ向き見える風景に合わせて少しずつアレンジを加えました。
元々この家はLDKと和室はトの字状に配置されていました。
長く広いリビングと和室の空間にこのキッチンを持ってくることで
わだちを作りそこに人が寄っていく。
ガード下の屋台ラーメン屋さんではありませんが
気が付いたら自然とそこに座り話しに耽るような空間を目指しました。
キッチンからは
庭を駆けるコンリーくんの姿
パーティを楽しむ人の横顔
そして料理を愉しむ家族の顔
玄関を入ってくる人影
回している洗濯機の音
そしてキッチンの外からキッチンに語りかけれる
目に届く家族の掲示板
家族がTVを見ていても見える表情
コンリーくんが安心して目配せできる位置
部屋に名前をつけ役割を割り当て別々に考えるより
部屋と部屋同士の繋がりやそこから生まれる事の方が
遙かに楽しみの広がりがある事だと思います。
episode-1で紹介した計画プランとは全く違った結果となりました。
人の暮らし方は本当に様々です。
聞くのと実際見るとでは大きく差が出てしまいます。
そういった所を大切にこれからも設計をしていきたいと思います。
次回はキッチン以外の番号の場所の説明をしてみたいと思います。
昨日はTご夫妻にとって大きな節目の日でありました。
リフォーム計画中中古住宅の正式売買契約でした。
そして、昨日は夜遅くにTご夫妻と
工事担当の道東ハウスの瀬戸さんからの
最終見積書にて打合せをさせていただきました。
これにより無事工事内容の確定となりました。
準備が整いいよいよマスタープランのご紹介です。
まず、リフォーム前の状態がこちらです。
そしてリフォームマスタープラン
キッチンは食事を作り
ダイニングはそこで食べ
リビングでくつろぐ
そう部屋の使い方を考えていてもそれは基本的な名前でしかない
一人で暮らすのではなく夫婦二人とコンリーくんの3人から生まれる生活
キッチンでダイニングに座る人を見ながらリビングでくつろぐ人の横顔を見る
二人の顔を伺いながらテーブルにのっぺりなっているコンリーくんに二人が話しかける
家事をしていると寒い中お客さんが訪れお迎えに走る
おちついた週末の雪の降る夜中二人が座るカウンター
悩む事を自分たちの場所で顔を向け合い話しをする
そんな暮らしの中のそれぞれの顔が色々な風景と共に見える様に
視線と導線そして機能を整理し直しました。
次回各所の詳細説明をさせて頂きます。
北海道の広大な自然はバカンスでもレジャーでもなく切実なる環境そのもので、
その自然の一部一部が確実に生活に割り込んでくる。
その為、この地では環境に影響をされない事が何より重要視されている。
しかし、この家に暮らす夫婦二人とコンリーには
その事が何よりも自分たちへの課題のごとく感じ取り立ち向かい受け止める気持ちを持っている。
だから一直線にお互いを見ながら暮らしている。
私は彼らにそれが「生きる」事なのだと教えられました。
「顔の逢う家」
Produced by project 家−ぃ!
建物の構造的な調査も終わり
もう一つの現地での課題が私にはありました。
Tご夫妻が「この家なら」と思えるほど惚れた理由です。
今ある家のイメージを残すことは簡単なのですが
実はそれでは単に前に合わせて模様替えをしているだけになってなってしまいます。
家の周囲の道路を歩き家の中を計りながら歩き廻り感じることから始めました。
リビングの日当たりは素晴らしく朝から夕方まで日時計のように光が入ります。
正面の庭のスペースが深いため風景を感じながら広がりを感じる事が出来ます。
私はリビングの一つには「小さく暮らし広く感じる部屋」と思うことがよくあります。
まさに教本の様なリビングがここにありました。
奥に見えるリビングから玄関へのドア
写真では非常に解りにくいのですが実はここだけですが硝子がマジックミラーになっています。
来客が玄関に立ってもリビングが見通せずリビングからは姿が見える状態。
細かな配慮が見て取れます。
色々ゴソゴソしていると有ることを発見しました。
2Fの洋室2には玄関上の吹き抜けに抜ける窓があります。
この湾曲したアプローチにすることで玄関正面に植栽を用意しています。
外部から見ると玄関庇上に窓が見えます。
もちろん明かり取りにも役立つのは確かですが
これにはもっと意味がありました。
もう一度先程の2Fの洋室2へもどり窓の前に立ってみます。
解りにくいのですが実はこの家の正面は三叉路になっており
家の正面にぶつかる道路の通りが見えそして先程の玄関側の植栽が重なるように見えてきます。
夜にこの家に居ることができなかったので確認はしていませんが
北海道札幌の街灯はオレンジ色です。
これは夕方玄関越しにみた街灯の色です。
オレンジ色というのは雪の降っている時でも光りが通りやすい為ですが
そんな街灯がこの見える風景に夜中灯ったらと思うとドキリとしてしまいました。
寝室として計画されたであろうと予想されるこの部屋
玄関の吹き抜けとアプローチの配置、そしてこの重なる窓があり
そしてこの家の建つ廻りの道路位置を確実に組み合わせています。
その為カーテンを必要としないように設置され外のオレンジ色が差し込む
素敵な寝室が想像されます。
この発見から色々な部分に訳が見えてきました。
佇まい(たたずまい)というのは理由は解らずとも自然と伝わる物です。
感受性の凄く強いTご夫妻が惚れた訳が少しずつ見えてきた瞬間でした。
T夫さんは家の前に立っただけで惚れ
T奥さんは中をぐるぐる回り家をでて振り返った時に惚れ
と勝手に感じながら本設計に入りました。
築34年の中古住宅
日本の家の平均寿命が30年と言われる中で大丈夫なんだろうか?
と言うのもT夫妻が抱いた最初の不安でもあります。
家の寿命がくる原因は二種類有ると思います。
一つは構造的に耐久年数を過ぎた場合
二つめは30年たったご家族のライフスタイルに合わなくなった場合
今回は中古物件購入の為
二つめの原因はリフォームのプランニングでカバーするとして
一つめの原因に焦点が当たります。
大きくここで構造といっても様々
例えば木造だと構造材である木の部分がシロアリや湿気など色々な理由で老朽する場合があります。
北海道の場合はヤマトシロアリという種類になりますが気温6℃以上で活動します。
平均気温が低いため北海道では活動しにくいとも言われています。
又、地盤が沈んでいけば基礎廻りの欠陥が出てきます。
こうなってくると表だっては戸の開け閉めに不自由が発生したりすることになり部屋の端々に影響が出てくることになりますが
これを修正する為には綿密な検査と内装の中にある構造材を修正補修しなければなりません。
改修箇所が多くなれば結局建て替えた方が早いお話になります。
この家でも扉の開きにくい場所がありその位置が建物の中央だったため色々事前にお話をさせて頂きました。
その上で基礎廻りと床下の写真を撮って頂き確認させて頂きました。
その内容から感想レポートを作成させてもらい説明させてもらいました。
詳細な旅行パンフレットを眺めて資料を集めてもそれはあくまで地球儀の上を指さしているだけで
実際に現地に行きふれ合い感じることで知ることは内容の種類が大きく違います。
同じように住まいというのは暮らす人達とその廻りの環境など色々な資料にできない事から成り立っています。
前回2プランほどご紹介させていただきましたが
それはまだ地球儀の上に資料を見ながら場所を探しただけにすぎません。
いざ北海道へ
広島→東京→千歳→札幌と経由し北海道の地へ
北海道札幌駅で改札でお二人と握手をしながら始まりを感じました。
単身アメリカで何度も1から立ち上げてきた人生を送ってきた旦那さんと
元漫画家で現在は写真家である奥さん
そして誰よりも毎日を一生懸命生きることでお二人を支えているコンリー
北海道に居る間に3人で色々な話をしました。
呑みながらドライブしながらお店で打合せをしながら家を見ながら
北海道のこと自分たちのこと食べ物のこと友達のことお仕事の事
居間まであった昔のこと今のことそして先のしたいこと大切にしていること
そしてこのご家族を見させて感じさせてもらいました。
コンリーの視線の行方であったりお二人の話し方であったり
みんなの阿吽の呼吸であったり素敵な顔になる瞬間
キラリと目が光る瞬間であったり幸せに微笑むひとときであったり。
そんな全てが私を包んでくれました。
本当に一生忘れられない人とのふれ合いになりました。
今まで持ち家など思っても居なかったクライアントのご夫婦(以下Tご夫婦)が
築34年の家の佇まいに「一目惚れ」したことから始まりました。
その家がこちらです。
閑静な住宅街の中で110坪の敷地に立つ小柄な一軒家です。
きっとお二人はそれぞれ色々な暮らしを想像されたかと思います。
ここから、話は始まり不安な事も色々見えてきます。
日本の家としてのこれから住むには34歳はかなりご高齢な部類になります。
これから住む家として耐久性は問題ないのか?
色々な事を考えられた様です。
そんな状況で私にご相談頂きました。
建物平面図
敷地公図
Tご夫妻の撮影した写真130枚余り
丁寧な不動産会社さんのリフォーム記録
などを参考に打合せを重ねながら
この家で暮らすための案を話し合っていきました。
気候風土からシロアリなどの事様々なことを話し
その中で水回りのリフォームを考え始めました。
実際僕が設計した家が建つまでに考えた事を書いてみます。
まずは敷地についての状況を見てみます。
広島県呉市に位置するこの敷地は少し古めの住宅街の中で、近隣は木造の住宅が敷地境界側まで建ち迫っています。それに加え北東側には高めの古いマンションが2棟ほど建っており周囲は境界いっぱいまで家が迫っている状況です。
裏(上写真奥側)には昔からの頑強な1.5mほどの高さの塀が建っており、それを抜けると古い商店街に抜ける裏道的路地に繋がります。
手前が約4mほど巾の細い道路に面しています。敷地の形は細長く奥に深い。地域柄降雨が多い時には、側溝の排水のまずさから水が道路に溢れる事もあるそうなので、敷地自体の排水も問題になりそう。
現状の使用状況は駐車場で、地盤強度状況は特に問題ないと思われます。方位は上写真の左上の方が南。
風通りがよく明るく気持ちのいい家をこの敷地から組み立てていきます。
広島を拠点に注文住宅設計中心の優人舎一級建築士事務所のブログです。「優しい人になれる家」を求めそれぞれの生活スタイルを共に話し見つけ出しながら作り出せる住宅を目指しています。
皆様に支えられています
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