広島市安佐北区にある
    「からっぽ」にいってまいりました。
    古民家を喫茶店や工房として使用されています。
    こういった古民家利用は色々とされていますが
    とても特徴の考えられた本来の民家の良さを
    しっかりと守ったスタイルをされていました。 
    
    
     
 
    こちらにはこの空間を
    ここに集まる人達同士と感じに来る方々が
    後を絶たないようです。
    「どこか懐かしく落ち着く」
    「自分を自由にその場所に置いておける」
    ここを訪れる方々達は
    そんな私の感想と同じ感じがするのでしょうか・・・
     
 
    時間のゆっくりと流れる縁側の空間
    長く迫り出した軒下
    開放性の良い室内空間
    風を呼び込む庭先
    どれも現在の街中でこの空間を作ることは
    なかなか難しいと思われます。
    ですが条件など変換を行えば出来る事も考えられます。
    重要なのはこの空間を感じて生活が出来ること
    なのかもしれません。
    
    とても広く和みのあるスペースです。
    よくこういったダイニングが落ち着くからいいねと言われますね。
    このようなダイニングをプランすることは簡単なのですが
    一番大切なのはこのダイニングが何に繋がっているか
    だと私は思っています。
    こちらの場合ダイニング→土間→縁側→外と
    開け放しの壁はないのですが何層にもわたる
    フィルターが掛かっています。
    ここに座って何が見えるか
    ここに座って何を感じれるか
    それが和む理由なのではないでしょうか。
     
 
    私が訪れた日にはジャズ&ボサノバコンサートを
    されていました。
    この空間で色々な楽しみを生み出せる
    そんなここの方々達の想像に共感を覚えてしまいました。 
    こんなとても素敵な空間も
    逆に言えば悪い面もあります。
    家内部が大きな空間であり
    こういった住宅は日本の湿度の高い夏を乗り切るために
    断熱性も少なく暖房の大変さは住んでみないと解らないと
    思われます。
    また専門職の要するメンテナンスの難しさも挙げられます。 
    日本にくらす為に特化されたこの民家のスタイルは
    日中に家に居ない核家族にとっては非常に厳しく
    逆にその土地にしっかりと根を落ち着け
    暮らしていく本来の人の生活を取り戻せる
    そんなライフスタイルを望む人には
    これ以上にない究極の住宅かもしれません
    そんな事を感じさせて頂いた「からっぽ」も
    現在後に続いてこの建物を変わって管理してくれる方を
    募集しております。
    ご興味のある方はこちらの方まで御一報ください。 
 
  
  
  
  

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