暮らしの安心建物調査 – 札幌市中古住宅リフォーム episode-3

築34年の中古住宅
日本の家の平均寿命が30年と言われる中で大丈夫なんだろうか?
と言うのもT夫妻が抱いた最初の不安でもあります。

家の寿命がくる原因は二種類有ると思います。
一つは構造的に耐久年数を過ぎた場合
二つめは30年たったご家族のライフスタイルに合わなくなった場合
今回は中古物件購入の為
二つめの原因はリフォームのプランニングでカバーするとして
一つめの原因に焦点が当たります。

大きくここで構造といっても様々
例えば木造だと構造材である木の部分がシロアリや湿気など色々な理由で老朽する場合があります。
北海道の場合はヤマトシロアリという種類になりますが気温6℃以上で活動します。
平均気温が低いため北海道では活動しにくいとも言われています。
又、地盤が沈んでいけば基礎廻りの欠陥が出てきます。
こうなってくると表だっては戸の開け閉めに不自由が発生したりすることになり部屋の端々に影響が出てくることになりますが
これを修正する為には綿密な検査と内装の中にある構造材を修正補修しなければなりません。
改修箇所が多くなれば結局建て替えた方が早いお話になります。
この家でも扉の開きにくい場所がありその位置が建物の中央だったため色々事前にお話をさせて頂きました。
その上で基礎廻りと床下の写真を撮って頂き確認させて頂きました。
その内容から感想レポートを作成させてもらい説明させてもらいました。

しかしこればかりは見てみないとわかりません。
建物を買ったあとでは事遅しとなってしまいます。
と言うわけで早速調査です。

改メ口から入り床下を家中匍匐前進ではいずり回りました。
床下の土の状態は非常に乾燥していて良好な様子。
主に基礎・土台・大引きの状態を中心に蟻道も無いか確認しながら一本一本みていきました。
T奥様のブログに既に書かれてしまっていますが居間から台所へ行く際の通路で体が挟まってしまい
ゴキブリほいほいに捕まったそれのように10分程度ジタバタともがいてしまいました。
次に押し入れの中の天井にある改メ口から1Fと2Fの屋根裏へ入ります。
ここでは屋根の下地に雨漏りの経歴がないか屋根の構造材や壁の上から見る内部の状態が問題ないか。

結論として木部の状態は非常に良く構造的な木組もしっかりしていました。
扉に異常が見えていたのも基礎・土台とも問題なく
水平器で原因は扉の垂れと以前のリフォームで床フローリングの上にクッションフロアーを上張りしているためと解りました。
数回のリフォームの後が見受けられましたがそちらも問題なく少し材料が残っている程度。
玄関の庇のリフォーム歴がありますが以前にこちらから雨漏りの後が見受けられましたが
リフォーム後は止まっているようなので一安心です。

偏見を持って検査に向かってはいけないのですが
実はこちらのお家の平面図を見させて頂いたときに設計者のスキルの高さを感じていました。
合理的な部分と誠実な部分としっかりとしたメリハリのあるプランニング
私が設計士だから思うことかも知れませんがこういった設計を出来るからには
それなりの家自体のポテンシャルがあると感じていました。
一設計者としてその通り結果となって現れてくれた気がして嬉しい思いでした。

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