オール電化住宅と電気ガス併用住宅のライフサイクルコストの比較

1月23日(土)に
「第3回 ecoな暮らし – 電化住宅体験Part.2」
へ行ってきました。

中国電力呉営業所でありました。

講習会の様子

電気自動車i-Miewもありました。
本当に静かに走ります。

電化住宅のメリットとエコの取り組みについての講義です。
今回は講義を受けて感じた電化住宅のメリットについて
少し掘り下げてみます。

オール電化住宅とは?
家庭内で用いる全てのエネルギーを電気に統一した住宅。

・オール電化住宅のメリット
電化住宅といえば室内で燃焼させるガス・石油を使用せず「安全」「クリーン」で
室内の空気が汚れにくいというメリットがあります。
このことから住宅は「高断熱高気密」にすることで更なる効率のよくなる道を歩んでいます。
それに加え皆さんもご存じの通り電化住宅にすれば光熱費がぐんっとがお得。

ここで講義の内容をお話しするのもなんなので
私の観点から中国電力さんへ質問した内容を書いています。
(建築士会の女性委員会が素晴らしい報告をされています。こちら

「ガス給湯機」は構造がシンプルで寿命約15年と言われますが、
「ヒートポンプ式電気給湯器エコキュート」はどのくらいの寿命が想定されていますか?

もっともまだ発売して10年経っていないエコキュートにこんな質問は野暮なのですが
中国電力さんのお話では「エコキュートの保証」はヒートポンプユニットが3年
タンク部分が5年が各メーカーの一般的な保証期間。
その他追加サービスで保証期間が延びるというご回答でした。

なぜそんな事を聞いたかと言えば、設備の維持には多くの費用がかかってしまいます。
少し解りやすく仮定して計算してみることにします。

一般的なご家庭で電気ガス併用の場合とオール電化の場合とに分けて
ガス給湯器の寿命が15年 エコキュートの寿命が10年として取り替えを考え
30年以降にも維持できる状態として計算してみます。

初期設備費 光熱費 設備維持費
電気ガス併用 350,000 6,480,000 400,000 7,230,000
オール電化 700,000 3,600,000 2,100,000 6,400,000

その差額は83万円となります。
30年として月々にフィードバックしてみると
オール電化住宅の方が2,305円コストダウンとなります。
資料によると「オール電化住宅月々7,800円」お得とありますが
これは光熱費によるものでご家庭のお財布とは少しばかり
違ってきますね。
ここでは数値がおかしいと言うのではなく
出来れば皆さんに全体的な一生の生活に掛かるコストを
考えることも重要と思います。
コスト面であればオール電化がベストには変わり有りません。
それを考えた上で
暮らしやすさであったり
好みからライフスタイルを取り込めればと思います。

計算の内容は下記に記載しておきますね。

一般的なご家庭(家族2人)の
平均月額電気料金 9,270円/月(9,000)※
平均月額ガス料金 8,995円/月(9,000)※
解りやすく概算金額()内で換算しますね。
※中国電力資料より抜粋

新築住宅と仮定して
初期設置料金(仮定)
電気ガス併用住宅 350,000
オール電化住宅 700,000

電気ガス併用で30年使用したとします。
(9000 + 9000) x 12ヶ月 x 30年 = 6,480,000・・・1

オール電化で電気のみとしてファミリータイププラン2で
平均月額電気料金10,442円/月(10,000)※
10000 x 12ヶ月 x 30年 = 3,600,000・・・2

この1.2.の差額は
6,480,000 – 3,600,00 = 2,880,000

288万円にもなります。

その上で設備の維持費がかかってきます。
あくまで想定例になります。
ガス給湯器 200,000/台 寿命15年
エコキュート 700,000/台 寿命10年
と仮定して進めます。

電気ガス併用の場合
ガス給湯器 30年で2回取り替え 200,000 x 2 = 400,000
エコキュート 30年で3回取り替え 700,000 x 3 = 2,100,000
この差額は 170万円

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